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一戸建ての火災保険に水漏れ補償は必要か?保険金額に注意

 

水道管から水がもれて部屋が大変なことに!

上階から水がたれてきて室内が水びたしに!

火災保険のお客さまから時々、上記のような相談を受けます。

 

水漏れが発生した場合、火災保険の補償が使える可能性があります!

今日は漏水に対する補償について、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えしましょう。

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険は火事だけじゃない

 

 

火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。

しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!

 

たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。

火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。

 

参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険

 

それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?

 

これは何も、東京海上日動だけではありません。

一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。

 

水濡れリスクとは

 

 

水濡れリスクとは、以下のようなものです!

 

・給排水設備の事故による水濡れ

・他の戸室で発生した事故による水漏れ

 

これらが発生した場合、火災保険で被害が補償される可能性があります。

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう!

 

給排水設備の事故による水漏れ

建物内外の給排水管から水漏れが発生し、建物や家財が損害を受けると保険金が支払われます!

具体的には、水道管・排水管・水洗トイレ設備・温水器・雨どい・浄化槽などがあげられます。

 

よくあるのは古いマンションや団地で、老朽化した配管から水漏れが発生したという相談です。

また冬の時期は水道管が凍結して、そこから破裂したというのもよく聞きます。

 

他の戸室で発生した事故による水漏れ

 

 

他の家から発生した水の事故により、建物や家財が損害を受けると保険金が支払われます!

他の家とはマンションでいえば上の階や隣の部屋、一戸建てでいえば隣近所が挙げられます。

 

よく聞くのは上の階がお風呂の水を出しっぱなしで、下までもれてきたという話ですね。

また浴そう以外にも「洗濯機のホースが外れた」「トイレの配管が壊れた」など、原因は様々です。

 

水に関わる他の補償

 

 

水漏れと混同しがちな事故として「雨漏り」や「浸水」などがあります。

これらは厳密には「水漏れ」と異なり、以下のリスクとして別に補償されます!

 

・風災リスク

・水災リスク

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

風災リスク

 

 

台風・竜巻・強風・大雪・吹雪など、風による災害は火災保険の補償範囲内です。

具体的には「台風で屋根が壊れて雨漏りが起こる」といった事例が挙げられます。

 

ただし屋根からの落雪など、保険金が出ないパターンもあるので注意が必要です。

参考:屋根からの落雪!車やカーポートのへこみで火災保険は使える?

 

水災リスク

 

 

大雨・台風・集中豪雨・高潮・洪水など、水による災害は火災保険の補償範囲内です。

具体的には「洪水で部屋の中に水が入ってくる」といった事例が挙げられます。

 

ただし「損害の割合が30%以上」など、保険会社で適用される基準が違うので注意してください。

参考:大雨で土砂崩れやがけ崩れ!土砂災害は火災保険で補償されるか?

 

水漏れで補償が効かないパターン

 

 

火災保険に水漏れ補償があったとしても、以下のような場合は保険が効きません。

 

・自分の不注意で自宅が水浸しになった

・自分が水漏れの加害者となった

・すでに他の人から賠償してもらった

 

自分の不注意で自宅が水浸しになった

 

 

補償が受けられる事故は「偶然かつ突発的」という条件が付きます。

これは事故の発生が事前に予想できず、しかも突然に起こるような事故です。

配管の破裂などは、まさにそうですよね。

 

しかし蛇口から水を出しっぱなしなど、自分の不注意で起こった事故はこれに該当しません!

したがって、補償の対象外となってしまいます。

 

自分が水漏れの加害者になった

 

 

火災保険は基本的に、自分の家に起こった損害を補償する保険です。

したがって下の階の人に損害を与えても、保険金が出ることはありません!

 

こういった損害賠償に備えようと思ったら「個人賠償責任保険」が便利です。

この保険は、火災保険に特約として付けることができます。

参考:火災保険に個人賠償責任補償は必要ない?いらない人の特徴

 

ちなみに個人賠償責任保険は家の事故だけでなく、日常の様々な賠償リスクにも対応してくれますよ。

しかもこれに1つ入っておけば、家族全員が補償の対象になるのです!

 

保険料も安いので、入っておくことをおすすめします。

参考:子供が物を壊した時の保険?物損に備える個人賠償責任保険とは

 

すでに他の人から賠償してもらった

 

 

たとえば上の階から水漏れが発生し、上の階の人が個人賠償責任保険で弁償してくれた場合・・・

自分の家の火災保険も請求して、お金を2重取りすることはできません!

 

火災保険などの損害保険は、「被害を受けた金額を補償する」というものです。

したがって、受けた被害以上の保険金を受け取ることはありません。

参考:火災保険を複数契約?お金の無駄なので即刻やめましょう

 

バレないようにやろうとしても、保険会社同士はつながっているので絶対バレます。

最悪の場合、保険金詐欺で訴えられる可能性もあるので気を付けてください。

 

水漏れ補償は必要か?

 

 

実際、火災保険の水漏れ補償は必要なのでしょうか?

「一戸建て」と「集合住宅」に分けて、それぞれくわしく説明しましょう。

 

一戸建て

 

 

一戸建ての家において、水漏れ補償に加入することは重要です!

一戸建ての場合、アパートやマンションのように上の階から水漏れが発生するということはあまりないでしょう。

しかし水道管や給湯管などの配管設備は、不意の破裂から水漏れを起こす可能性があります。

 

もし水漏れが発生した場合、その修理費用は予想以上に高額になる可能性が高いです!

天井・床板・壁紙の張り替えや、濡れた家具や家電の買い替えが必要になるかもしれません。

壁の中に配管が通っている場合などは壁を壊して修理する必要があり、そのための費用も発生するでしょう。

 

集合住宅

 

 

アパートやマンションにおいても、水漏れ補償に加入することは重要です!

一戸建ての家と同じく修理費用が高額になる可能性があり、また家財に損害を与える可能性があります。

 

また集合住宅の特徴として、上下左右に他の住戸が存在することが挙げられるでしょう。

他の住戸からの水漏れが、自分の住戸に影響を及ぼす可能性もあります。

たとえば上階からの水漏れが天井を通じて、自分の住戸に影響を与える場合があるのです。

 

ただし賃貸の場合は、話が変わってきます。

なぜなら契約によって、どこまで自分(借主)の責任で直すべきか変わってくるから!

 

場合によっては、大家さんが修理費を負担すべきケースもあります。

なので賃貸物件の場合は火災保険を請求する前に、不動産屋さんに相談しましょう。

 

免責金額に注意

 

 

火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。

それは、「免責金額」を設定しているかどうか!

 

免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)

エクセス方式の場合

 

たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなりますからね。

したがって、被害金額が少ないと火災保険の出る幕はありません。

 

他の被害を調べよう

 

 

仮に修理金額が免責金額にいかない場合でも、保険請求をあきらめるのはまだ早いです。

そのような場合は、他にも被害が出ていないかを注意深く確認してみましょう!

 

たとえば水漏れは1か所だけでなく、他のところでも発生しているかもしれません。

そういった場合は、両方あわせて保険金を請求してみるのです。

すると免責金額を超えて、いくらか火災保険から補償される可能性があります。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

火災保険の申請方法

 

 

火災保険の申請方法は、以下の通りです!

 

・保険会社に申請

・修理会社に連絡

・必要書類の記入

・必要書類の送付

・審査や調査

・保険金の受取

 

この手順で請求することにより、保険金を受け取ることができます。

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

保険会社に申請

 

 

被害が確認できたら、なるべく早く保険会社へ連絡しましょう!

特に大規模災害の場合、保険会社は忙しくなって保険金をもらうのに時間がかかることがあります。

なので、できるだけ早く対応することが大切です。

 

あらかじめ保険証券を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

また被害の日時・場所・状況・発生理由など、事前にまとめておくと良いでしょう。

 

準備ができたら、保険会社の事故受付窓口に連絡します。

もし保険の契約を代理店で行っていたら、代理店に連絡することで代わりに保険会社と話してくれるでしょう。

最近では、インターネットを使って手続きができる保険会社も増えています。

 

修理業者に連絡

 

 

修理業者の手配は、自分で行う必要があります。

複数の会社に見積もりを出してもらい、提案内容を比較しましょう!

地元で評判の良い業者を選んだり、インターネットの口コミを参考にすると良いです。

 

誠実な業者なら、金額の根拠や修理の進め方について丁寧に教えてくれますよ。

火災保険で直すことを伝えれば、申請に必要な書類を作ってくれるところもあります。

 

修理金額は被害の大きさや場所によって変わり、明確な相場があるわけではありません。

中には契約者に対して不当に保険金を請求させようとする、詐欺まがいの業者もいます。

参考:“火災保険でリフォーム”という営業は詐欺?見積もり業者によるトラブル事例

 

万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談してください。

参考:国民生活センター

参考:消費者ホットライン

 

必要書類の記入

 

 

以下のような必要書類が保険会社から郵送されるので、必要事項を記入しましょう!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

 

また保険会社や事故内容によっては、以下の書類を添付する必要があります。

 

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

・住民票

・印鑑証明書

・建物登記簿謄本

 

それぞれの書類の説明については、下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明

 

必要書類の送付

 

 

必要書類がそろったら、返信用封筒にて保険会社に郵送します。

書類に不備があると時間が余計にかかるので、提出前によく確認してください!

 

ネットで加入した医療保険の場合、ウェブ上で書類提出もできますよ。

その場合は書類を写真で撮ったりスキャンしたりして、指定の場所にアップロードします。

 

審査や調査

 

 

書類が届いたら、保険会社は保険金の支払い対象かをチェックをします。

場合によっては、保険会社から「損害保険登録鑑定人」が派遣されることがあるでしょう!

事故原因の調査や住宅価値の算定、損害額の鑑定などを行う専門家です。

 

聞き取りだけで終わることもありますが、現場へ行って被害状況と見積もりの違いを調査することもあります。

なお鑑定人の数にも限りがあるため、鑑定が決まると保険金の支払いがかなり遅れることがあります。

さらに鑑定した結果、申請書類に疑問が残る場合は支払いが断られることもあるのです。

 

実際に2016年の鳥取県西部地震ではどのような調査が行われたか、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険いくらもらえる?鳥取大地震での保険金支払い状況を公開!

 

保険金の受取

 

 

審査が無事に通って保険金の金額が確定したら、保険会社から保険金が指定口座に振り込まれます。

そして支払金額の明細が、はがきなどで送られてくるでしょう。

保険会社や事故内容によっては、時間がかかる場合もあります。

 

火災保険では、保険金額を上限として損害額から免責金額を除いた金額が支払われます。

損害保険金=損害額-免責金額(自己負担額)

参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?

 

支払われた保険金の使い道は自由であり、必ずしも修理にあてる必要はありません。

しかし被害が拡大したり補償が受けられなくなる可能性があるので、修理することをおすすめします。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

火災保険の請求期限に注意

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

起算日の決め方は保険会社によって異なりますが、3年という期間はどこの保険会社も変わりません。

なぜなら、この期限は保険法によって厳密に定められているからです。

 

損害発生後から保険金の請求までに時間がたつほど、損害についての調査が難しくなります。

3年以上の月日が経過すると適正な保険金の支払いができなくなる為、火災保険では請求期限が決められているのです。

 

損害発生後は落ち着かず、バタバタした日が続くでしょう。

しかし保険金の請求には時効があることを認識し、なるべく早く手続きを行ってください。

 

またお客さまの中には、以下のような理由から請求を忘れていることが多いです。

 

・自然災害や小さな損害で、火災保険が出るとは思っていなかった

・連絡を取ったり書類をそろえたりが面倒で、そのまま放置してた

・ネットで火災保険に加入したが、どう手続きすべきか分からない

 

特に請求の見落としが多いのは、小さな損害ですね!

「えっ、そんなことでも火災保険を請求できるの」というものが、けっこうあります。

なので迷ったら、火災保険の担当者に連絡を取ってみましょう。

 

いくら保険料が安くても、請求モレで保険金を受け取れなければ全部ムダです。

私たちハロー保険は保険金が出るかのアドバイスをしたり、お客さまと一緒に手続きをしたりします。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

3分ぐらいで簡単に入力が完了し、一度に最大15社の火災保険の見積もりを無料で取れます。

わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

水漏れで建物や家具がダメージを受けた場合、火災保険で補償を受けられる可能性があります。

水濡れは自分が思っている以上に大きな損害を受けるので、保険金は大きな助けとなるでしょう。

しかし対象外となるパターンもいくつか存在するので、気を付けてください。

 

火災保険に加入している方へ

 

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