「近いうちに保険料が上がると聞いたので・・・」
そう言って生命保険の相談に駆け込みで来られる方が昨年は多かったです。
実は2017年4月に生命保険の標準利率が引き下げられました!!
最近の低金利を背景に、今までの1.00%から史上最低の0.25%となったのです。
そのため生命保険各社は商品の予定利率を引き下げざるを得ない状況になりました。
そのために保険会社によっては保険料がアップしたりしているのです。
参考:生命保険料、4月値上げ=マイナス金利、家計に負担|時事通信
ところで「標準利率」「予定利率」って何なのでしょう??
今日は生命保険の利率について、鳥取で90年続く保険代理店がくわしくお伝えします。
生命保険の利率とは
生命保険の利率には大きく「標準利率」と「予定利率」の2つがあります。
それぞれの違いは以下の通りです。
標準利率:金融庁が保険会社に対して設定する運用利回りの目安
予定利率:保険会社が契約者に対して約束する実際の運用利回り
つまり生命保険会社は金融庁が定める標準利率を見て、商品の予定利率を決めます。
したがって標準利率が引き下げられると、保険会社は予定利率を見直すことになるのです。
この標準利率は毎年4月に改訂されます。
ちなみにこれまでの標準利率の推移は以下の通りです。
参考:家計&保険マンモス
前回は平成25年(2013年4月)に1.5%から1.0%に引き下げられました。
つまり今回の改定は4年ぶりとなります。
予定利率が引き下げられると
標準利率の引き下げに準じて予定利率が引き下げられると、以下2つのことが起こり得ます。
1.貯まる金額が少なくなる
上で書いたように予定利率とは保険会社が契約者に対して約束する実際の運用利回りです。
したがって同じ保険料でも満期保険金や解約返戻金が以前より減る可能性があります。
資産運用という側面で考えたとき、保険の魅力は落ちてしまうのです。
2.保険料が上がる
予定利率が低くなるということは運用による収入が少なくなるということです。
なのでそれまでは運用益によって保険料を安くおさえていた分が補えなくなり・・・
やむなく保険料をアップするという事態が起こり得ます。
実際はどうなるか
ただし実際の対応は保険会社によって様々です。
上記2つのどちらかを選択するところもあれば、両方選択するところもあったり・・・
あるいはそのどちらも選択せず、条件を以前のまま据え置くというところもあります。
また変更するとしてもそのタイミングは保険会社によってマチマチです。
というのも、生命保険は予定利率だけで満期保険金や保険料が決まっているわけではありません。
生命保険の金額というのは以下の3つから総合的に決められます。
1.予定利率
2.予定死亡率(過去の統計をもとに死亡保険金がどれだけ出るか)
3.予定事業費率(保険会社の人件費や広告費でどれだけ使うか)
したがって予定利率が下がったからといって単純に保険の条件が悪くなるとは限りません。
死亡保険金の支払いが減ったり、保険会社が経費削減を頑張ったりすれば変わってくるのです。
保険の見直しは要注意
上で紹介した標準利率の推移表を見てもらえれば分かる通り・・・
昔は利率が5%近くあった時代もありました!!
このときに入った保険はその利回りの高さから「お宝保険」と呼ばれています。
こういった保険を見直すときは要注意です!!
なぜなら今の利回りが低い保険に変えると損する可能性があるから。
「家族構成が変わったので死亡保障の金額を減らしたい」
「最新の手術にも対応している医療保険に変えたい」
こういった場合は知識があり信頼のおける保険のプロに相談しましょう。
私たちハロー保険ではこの高い利回りのメリットを残しつつ・・・
お客さまのニーズにもキチンと応えられるような保険の提案をできますよ!!
鳥取県外の方へ
鳥取県外にお住みで、私たちハロー保険へ相談に来れないというお客さまへ。
口コミ評判の高い無料保険相談サービスを調べたので、ぜひ参考にしてください!!