火災保険に加入しているお客さまから、ときどき上記のようなことを聞きます。
実は家財の物損(破損・汚損)に、火災保険の保険金が出る可能性があることをご存知ですか?
今日は家具や家電をうっかり壊したときの補償について、鳥取で90年続く保険代理店がくわしくお伝えします。
火災保険は火事だけじゃない
火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと考えられがちです。
しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!
たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。
火災のほか風災・水災・盗難・水漏れ・破損など、様々なリスクに対応していることが分かります。
参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険
それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?
これは何も、東京海上日動だけではありません。
一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。
そして、不注意で家具や家電を壊したとき・・・
この中にある、「破損等リスク」というものが重要になってきます!
破損等リスクとは
破損等リスクとは、偶然かつ突発的な事故によって物を壊してしまうことです!
具体的には、以下のような例が考えられます。
建物への被害
・子供がボールを投げて窓ガラスを割った
・よろけてふすまに倒れかかり壊した
・掃除中に掃除機が壁に当たり穴を開けた
家財(家具)への被害
・ネコが部屋中を走り回ってテレビを倒した
・コードに足を引っかけてデスクトップを壊した
・模様替え中にあやまって電子レンジを落とした
あなたの火災保険が、建物と家財の両方を補償する内容であれば・・・
上記のようなケースはすべて、保険金が出る可能性があります。
逆に建物だけや家財だけの補償であれば、その範囲内でしか保険金は出ません。
物損の事故が一番多い
私は長年、保険の仕事をしています。
しかしお客さまの家が火事になって、火災保険金を支払ったことはほとんどありません!
火事って、そんなにめったに起こるものではないんですよ。
参考:火事になる確率は?新築一戸建てや賃貸で火災保険に入らない人は要注意
なので火災事故で何千万円というお金を支払うときは、とても緊張します。
しかし、ここで紹介している破損の請求は本当に良く受けますね。
実際に家具(家財)の火災保険で、保険金請求が一番多いのはこれです!
※2015年度住まいの保険(充実タイプ)事故件数割合
メガネやスマホは対象外
しかし、すべての物損事故に対して保険金が支払われるわけではありません。
たとえば、以下のような場合は補償の対象外です。
・すりキズや塗装はがれなど外観だけの損傷
・長年使用してきたことによる消耗や劣化
・置き忘れやなくしたことによる損失
・メガネやスマホなど持ち運ぶ物
またそもそも、火災保険から「破損等リスク」の補償を外している人もいます。
保険料を安くするためにこの補償を外している場合は、当然ながら保険金を受け取れません。
さらにこの補償は、昔の火災保険には付いていない場合もあります。
「自分の場合は保険金を受け取れるのかな?」
分からないときは、ご自身の保険担当者さんに相談してみましょう!
免責金額に注意
火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。
それは、「免責金額」を設定しているかどうか!
免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。
保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。
参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?
免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。
保険金 = 損害額(修理費)- 免責金額(自己負担額)
たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・
損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。
しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。
火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。
そうした方が、保険料が安くなりますからね。
したがって被害が少ないと、火災保険の出る幕がないのです。
免責はゼロがおすすめ
火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。
また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。
したがって私は個人的に、免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!
保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。
よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。
たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。
修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。
その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。
火災保険の相談や見直しなら
火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!
ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。
毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!
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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。
まとめ
家周りで起こった物損事故(破損・汚損)は、火災保険の対象である可能性があります。
実際に、家財の保険金請求で一番多いのは物損事故によるものです。
「これ請求できるかも」と思ったら、ご自身の保険担当者さんにご相談されるのをおすすめします。
火災保険に加入している方へ
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