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火災保険は途中解約で返金される?賃貸の引っ越しや自宅の売却

 

火災保険は途中解約できますか?

解約で保険料は返金されますか?

自宅を売却したり賃貸アパートを引っ越すお客さまから、よく聞かれる質問です。

 

火災保険は1~5年の契約で、保険料を前払いしている場合がほとんどでしょう。

途中で部屋や家を出る場合、残った期間の火災保険料はどうなるのでしょうか?

今日は火災保険の途中解約で返金されるかについて、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします!

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

途中解約は返金される

 

 

火災保険は中途解約すると、残った期間の保険料が戻ってきます!

たとえば10年の火災保険を8年目で解約すれば、残り2年分の保険料が返ってくるのです。

 

ちなみに、ほとんどの保険会社は月割りで解約返戻金を計算します。

なので残っている期間が1か月を下まわる場合は、解約返戻金がない場合もありますね。

 

ここで気をつけてほしいのは、解約手続きをしないと返金を受けられないこと!

家を手放したり引っ越ししたら、自動的に火災保険が解約となるわけではありません。

したがって、火災保険の解約手続きを忘れずに行いましょう。

 

万が一解約を忘れていた場合は、保険会社に相談してみてください。

そんなに月日が経っていなければ、売却時にさかのぼって解約してくれる保険会社もありますよ。

 

いくら返ってくるか

 

 

解約返戻金の額は「未経過料率表(=未経過料率係数表)」で計算されます!

これは途中解約を受け付けた場合、残った期間分に対していくら保険料を戻すか定めたものです。

この表から該当するの未経過料率を拾い出し、支払った保険料にかけると返金額が分かります。

 

たとえば2023年1月1日を保険始期日として契約した、保険期間5年の火災保険があるとしましょう。

これを2025年1月5日(2年と4日目)で解約する場合、未経過料率表の「5年契約」を確認してください。

「経過年数2年」と「経過月数1ヵ月まで」のぶつかる数字が、解約返戻金の算出に使う未経過料率です。

 

【未経過料率表の例】

経過月数 経過年数
2年契約 3年契約 4年契約 5年契約
0年 1年 0年 1年 2年 0年 1年 2年 3年 0年 1年 2年 3年 4年
1ヶ月まで 90 44 93 62 30 95 71 47 23 96 77 58 38 18
2ヶ月まで 87 40 91 59 27 93 69 45 21 94 75 56 37 17
3ヶ月まで 83 36 88 57 24 91 67 43 19 93 74 55 35 15
4ヶ月まで 79 32 86 54 22 89 65 41 17 91 72 53 33 13
5ヶ月まで 75 28 83 51 19 87 63 39 15 90 71 51 32 12
6ヶ月まで 71 24 80 49 16 85 61 37 12 88 69 50 30 10
7ヶ月まで 67 20 78 46 14 83 59 35 10 87 67 48 28 8
8ヶ月まで 63 16 75 43 11 81 57 33 8 85 66 46 27 7
9ヶ月まで 59 12 72 41 8 79 55 31 6 83 64 45 25 5
10ヶ月まで 55 8 70 38 5 77 53 29 4 82 63 43 23 3
11ヶ月まで 51 4 67 35 3 75 51 27 2 80 61 42 22 2
12ヶ月まで 47 0 65 33 0 73 49 25 0 79 59 40 20 0

 

上の例でいうと、未経過料率は58%です。

支払った保険料が60万円だったとすると、解約返戻金の金額は以下の計算となります。

600,000円×58%=348,000円

 

未経過の期間が短くなるほど未経過料率は低くなり、返金額は減ります。

したがって解約を決めたら、早めに手続きをしましょう。

 

未経過料率表は各保険会社のウェブサイトやパンフレット、契約書などで確認できます。

保険商品や契約時期で未経過料率表が変わる可能性があるので、注意してください。

くわしい金額を知りたい方は、自分が加入している保険の担当者に聞いてみましょう。

 

地震保険の場合

 

 

火災保険だけではなく、地震保険も途中解約できます。

地震保険の場合、専用の未経過料率表を使用します!

火災保険の未経過料率表とは異なるので、ご注意ください。

 

保険期間は最長5年なので、未経過料率表も5年契約まであります。

地震保険の未経過料率表は各保険会社で共通です。

 

解約のタイミング

 

 

火災保険を解約するタイミングは、大きく分けて以下の4つがあります!

 

・売却

・引越し

・増改築

・ハザードマップ更新

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

売却

 

 

売却の場合、解約のタイミングとして考えられるのは以下3つです。

 

①自分が家を出たあと

②売買契約が成立したあと

③家を引き渡したあと

 

できることなら早く解約して、その分多くの返金を受けたいですよね?

なので「誰も住んでいない家に火災保険をかけるのはもったいない」と、①の時点で解約しがち。

 

しかし、一番良いタイミングは③です!

なぜなら自分が家を出てから家が引き渡すまでに、事故が起こる可能性があるから。

たとえば台風によって屋根が壊れたり、空き巣によって窓ガラスが割られたりなどです。

 

引き渡しが済んでいない時点でそのようなトラブルがあった場合、その責任は売主である自分にきます。

そのときすでに火災保険を解約していると、すべて自己負担で修繕しなければいけません。

したがって、買主にカギを渡してから火災保険を解約するのが一番安全な策です。

 

逆に家の引き渡しが終わったら、すぐに火災保険を解約しましょう!

たまに「何かあるかもしれないから」と、引き渡し後も数か月間は火災保険を持つ人がいます。

しかしこれ、ほとんど意味がありません。

 

家を売る前には、売主と買主でシッカリと家の状態を確認するはずです。

なので引き渡し後に何か欠陥が見つかったとしても、基本的にそれは買主の責任となります。

なので売主がずっと火災保険を持っておいて、トラブルに備えておく必要はありません。

 

それに買主も新しい火災保険を掛けると思うので、契約が重複してしまうでしょう。

火災保険を2重で契約しても保険金が2倍になるわけではないので、お金のムダです。

参考:火災保険を複数契約?2社加入のメリットはないのでやめよう

 

少しでも多くの保険料を戻してもらうため、家を引き渡した後は早めに解約手続きを取りましょう。

 

引っ越し

 

 

引っ越しのパターンは、持ち家か賃貸かによって以下4つに分かれます!

 

・賃貸→賃貸

・賃貸→持ち家

・持ち家→賃貸

・持ち家→持ち家

 

それぞれの場合において、火災保険をどうすべきか書いてみましょう。

 

賃貸→賃貸

 

火災保険の住所変更を行うことで、契約を引き継ぐことが可能です!

ただし部屋の構造が変わると契約内容も変わるので、保険料に差額が生じることがあります。

なお構造によっては、契約を引き継げないこともあるので注意してください。

 

また管理会社から、「指定の火災保険に入ってください」と言われる場合もあります。

そういったときは火災保険を途中解約し、新たに入り直しましょう。

参考:賃貸アパートの火災保険加入は義務?保険料で損しない方法

 

賃貸→持ち家

 

賃貸と持ち家では、火災保険の補償内容が大きく異なります。

したがって契約を引き継ぐことは、あまりおすすめできません。

 

賃貸の火災保険は途中解約し、新たに持ち家用の火災保険に入りましょう!

参考:新築一戸建てを購入した方へ!保険料の安い火災保険の選び方

参考:一戸建て中古住宅(築年数の古い家)火災保険の相場はいくら?

 

持ち家→賃貸

 

引っ越し後も持ち家を保有する場合は、火災保険をそのまま残しましょう!

そして新たに、賃貸用の火災保険に入ってください。

 

持ち家を売却・解体する場合、上で述べたように賃貸へ契約を引き継げません。

持ち家の火災保険は途中解約し、新たに賃貸用の火災保険に入りましょう!

参考:賃貸アパートの火災保険加入は義務?保険料で損しない方法

 

持ち家→持ち家

 

引っ越し後も前の持ち家を保有する場合は、火災保険をそのまま残しましょう!

そして、新しい持ち家用の火災保険に入ってください。

参考:新築一戸建てを購入した方へ!保険料の安い火災保険の選び方

参考:一戸建て中古住宅(築年数の古い家)火災保険の相場はいくら?

 

前の持ち家を売却・解体する場合、住所変更で契約を引き継ぐことが可能です!

ただし家の構造が変わると契約内容も変わるので、保険料に差額が生じることがあります。

なお構造によっては、契約を引き継げないこともあるので注意してください。

 

増改築

 

 

家を増改築する時に火災保険を見直す必要があるのは、以下2つの理由からです!

 

・保険金額の調整

・新たなリスクのカバー

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

保険金額の調整

 

家を改築や増築すると、その価値が増加します。

それに伴い、火災などで家が全損した場合に受け取ることができる保険金額も増やす必要があります。

もし保険金額を調整せずに大きな災害が発生した場合、元の保険金額では新しく増築や改築した部分の修復費用をカバーできません。

 

一般的に火災保険は追加の保険料を支払うことで、保険金額を増やすことができます。

しかし商品によってはそのようなオプションがなく、新たな火災保険に入りなおすこともあるでしょう。

その場合、現在の保険を解約して新しい保険に加入することになります。

 

新たなリスクのカバー

 

改築や増築により、新たなリスクが生じることもあります。

たとえば新たに地下室を作った場合、水害のリスクが増えるかもしれません。

それに対する保険のカバーを追加することも考慮すべきです。

 

一般的に火災保険は追加の保険料を支払うことで、水害補償を既存の契約に追加することができます。

しかし商品によってはそのようなオプションがなく、新たな火災保険に入りなおすこともあるでしょう。

その場合、現在の保険を解約して新しい保険に加入することになります。

 

ハザードマップ更新

 

 

ハザードマップが更新された時に火災保険を見直す必要があるのは、新たに明らかになったリスクに対応するためです!

 

ハザードマップとは、地域の災害リスクを可視化した地図のことです。

これは地震・洪水・土砂災害などのリスクを示し、それぞれの災害が発生した場合の影響範囲や深刻度を評価します。

これらのマップは時間が経つと更新され、新たなデータや予測に基づいてリスクの評価が変わることがあります。

 

たとえば新しいハザードマップで、あなたの住んでいる地域が洪水リスクがある地域とされたとしましょう。

その場合、それまで考慮していなかった水害に対する補償を火災保険に追加すべきかもしれません。

 

一般的に火災保険は追加の保険料を支払うことで、水害補償を既存の契約に追加することができます。

しかし商品によってはそのようなオプションがなく、新たな火災保険に入りなおすこともあるでしょう。

その場合、現在の保険を解約して新しい保険に加入することになります。

 

解約するときの注意点

 

 

火災保険を解約するときの注意点は、以下2点のリスクがあることです!

 

・割引率が低くなる

・保険料が上がる

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

割引率が低くなる

 

火災保険は期間が長いほど割引率が大きくなり、保険料は安くなります。

参考:火災保険の契約期間は長期と短期どっちが良い?最長5年で10年・35年は廃止

 

かつては10年以上の超長期で加入できたので、今より保険料の割引額は大きかったです。

これを解約して新たに火災保険に加入すると、保険料の割引率が低くなる可能性があります。

 

保険料が上がる

 

近ごろ地球温暖化のせいもあって、自然災害が頻発しておりいます。

そのため、火災保険料は全体的に上昇傾向にあるのです。

 

実際に昔の火災保険は多くの場合、今より安い水準の保険料で加入できました。

これを解約して新たに火災保険に加入すると、保険料が増える可能性があります。

 

それでも見直すべき理由

火災保険の役割は、あなたの生活の基盤を守ることです。

つまり家や家財などで何千万円にも上る損害を受けたとき、その損失を補うこと!

たとえ保険料が数万円上がるとしても、あなたの状況に合った補償を確保することが一番大切です。

 

保険会社を忘れたら

 

 

たまに「どこの保険会社に入っているか分からない」と言われる方がいます。

何年も前に加入したものだと、覚えていない人もいるでしょうね。

 

そういうときは、郵便物の中から「控除証明書」や「ご契約内容確認書」などを探してください!

1年に1回は何らかの形で、保険会社から郵便物が届いているはずです。

賃貸の場合は、管理会社さんに聞いてみるのも良いでしょう。

 

またほかにも、火災保険を確認する方法はたくさんあります。

くわしくは、下の記事を参考にしてください。

参考:どこに入っているかわからない?火災保険を確認する方法9つ

 

解約前に家を総点検

 

 

保険を解約する前に家周りを総点検して、保険で直せるものがないか見ておきましょう!

火災保険は火災だけでなく、台風や落雷などの自然災害にも備えるようになっています。

そしてこれらの自然災害が原因で家が壊れた場合、保険金支払いの対象となる可能性があるのです。

 

参考:台風や熱割れ…家の窓ガラス修理で火災保険を請求できる?

参考:雨漏りが発生し屋根や雨樋を修理!火災保険を請求できる?

参考:エアコンから水漏れ!室外機が故障!火災保険を請求できる?

 

なので保険を使って直せるところは、火災保険を解約する前に修繕しておくと良いです。

そうすれば退去時、敷金精算でトラブルになることが少なくなります。

また直した場所をあらかじめ知っておくことで、安心して立ち合いを進めることもできるでしょう。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

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まとめ

 

家を売ったり引っ越すときは、火災保険を途中解約することになります。

途中解約の場合は保険料が戻ってくるので、忘れずに手続きしてください。

また火災保険を解約する前に、保険を使って家を直すことができないか確認しましょう。

 

火災保険に加入している方へ

 

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火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法