記事内には広告を含む場合があります
「最先端のがん医療って、いったいどんなものなんだろう?」
その知識を得るため、ハロー保険メンバーで岡山の津山中央病院に見学へ行きました。
津山中央病院は、中四国エリアにおけるがん治療の拠点です!
ここでは、最先端の科学技術を使ったがんの治療法「陽子線治療」を受けられます。
そこで学んできたことを、ここでみなさんに共有しましょう。
岡山の陽子線治療を見学
今回おじゃましたのは、津山中央病院内にある「がん陽子線治療センター」です。
この施設は、岡山大学と津山中央病院が共同で運用しています。
まずは玄関先にて、この施設についてのお話をうかがいました。
ここでは最先端の陽子線治療のほか、従来の放射線治療も受けられるとのこと。
陽子線治療は装置にものすごくお金(60億円)がかかるので、数が少なく・・・
総合病院で陽子線治療を受けられるのは、中四国でここだけなのだそう!
陽子線治療とは
続いて大広間にて、陽子線治療についての説明を受けました。
陽子線治療とは、陽子線を当てて体内のがん細胞を壊す新しい治療法です!
まわりの健康な組織を傷つけず、体の奥にあるがんだけをダイレクトに破壊できます。
なので治療効果が高く、副作用も最小限におさえることが可能です。
参考:がん陽子線治療について
参考:陽子線治療の特徴
またメスを入れることなく治療が完了するので、身体への負担がとても少なく・・・
ご高齢の方や、手術ができない方でも受けることができます。
また普段通りの生活を送りながら、通院だけで治療するというスタイルも可能だとか!
陽子線治療のデメリット
しかし、この陽子線治療も万能ではありません。
広範囲に広がったり、うすい膜にできる以下のようながんには効果がとぼしいです。
・乳がん
・胃がん、大腸がん
・子宮がん、卵巣がん
またこの治療はなんといっても、お金がかかります。
陽子線治療は健康保険が適用されないので、約300万円という高額の自己負担が必要です!
したがって、医療保険やがん保険の「先進医療特約」が重要だという話でした。
巨大な医療装置
陽子線治療について一通り勉強したあと、実際の治療装置を見に行きます。
なんだか、ヤバげな雰囲気。笑
まず、治療に使う「陽子線」を発生させる装置を見に行きます。
「ここは工場か」と見間違うほどの設備です!
この巨大装置を使って、水素原子から陽子を取り出し・・・
光速近くまで加速させて、陽子線を生み出します。
一人、もくもくと進んでいく社長。笑
近未来的な治療室
続いて、実際に患者さんが治療を受ける部屋を見学しました。
SF映画にでも出てきそうな、近未来的な外観!
この装置の上で患者さんは横になり、陽子線を当てられます。
1回の治療時間は、15~30分程度です。
実際の照射時間は、約1~3分程度とのこと。
がんになると覚悟しておく
案内してくれた方の言葉で、とても印象に残っているものがあります。
それは「がんになると覚悟しておく」というもの!
日本人の2人に1人は、一生涯のうちに必ずがんにかかります。
そして3人に1人は、そのがんで亡くなっているという統計データがあるのです。
これはけっこう、高い確率でしょう?
なので「自分はもう絶対にがんになる」と、あらかじめ思っておいた方が良いとのこと。笑
そうしたら、事前に心の準備ができます。
いざ「あなたはがんです」と告知を受けたときも、あわてずに済むのです。
この施設に来られる方で、保険を使って治療を受ける方はたったの3割だそう。
つまり残りの7割はがんに備えた保険に入っておらず、高額の治療費をなんとか工面して来るのです!
あらかじめ覚悟を決めておくことの大切さを、この施設に来て知りました。