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最近は雪の被害(雪害)がヒドく、このようなお声をお客さまからよく聞きます。
吹雪や落雪などで家が壊れた場合、火災保険は役に立つのでしょうか?
今日は雪の災害で火災保険が使えるパターンについて、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします!
もくじ
雪災で補償されるパターン
雪災で補償されるパターンとして、代表的なのは以下の通りです!
・雪の重みで屋根や太陽光発電が壊れた
・猛吹雪でアンテナや雨どいが曲がった
・隣家からの落雪で窓ガラスが割れた
・室外機や給湯器が大雪で故障した
・雪が積もって車庫や物置がつぶれた
車庫(カーポート)や物置は契約内容によりますね。
補償内容で「物置・車庫等も含む」となっていたら、オッケーです。
分からないときは保険証券を確認したり、保険担当者に連絡してみましょう。
雪災で補償されないパターン
では雪の被害でも火災保険が使えないパターンには、どういったものがあるでしょうか?
お客さまからよく問い合わせをいただく事例は、以下の2つです!
・自宅から雪が落ちて隣家に被害が出た
・雪で車庫がつぶれて車に被害が出た
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
自宅から雪が落ちて隣家に被害が出た
基本的に自然が原因で起こったことは、人に責任を問えません。
たとえ自宅の屋根から落ちた雪であっても、相手に修理代を支払う義務はないのです。
ただし明らかに被害が出ることが分かっていたのに、何も対処しなかった場合・・・
相手から賠償責任を問われる可能性も、少なからずあります。
そんなときは「火災保険」ではなく、「個人賠償責任保険」の出番ですね!
月100円ほどであらゆる賠償に備えることができるので、必ず火災保険に付けておきましょう。
参考:火災保険に個人賠償責任補償は必要ない?いらない人の特徴
雪で車庫がつぶれて車に被害が出た
カーポート(車庫)自体は、火災保険で直せる可能性があるものの・・・
その下にあった車の被害までは、残念ながら見てくれません。
この場合は火災保険ではなく、自動車保険を使うことになるでしょう!
もしご自身の自動車保険に車両保険が付いていれば、保険金を請求できます。
参考:屋根のへこみなど…大雪による損害で自動車保険は使える?
しかし自動車保険を使うと等級がダウンし、保険料が上がるので注意が必要です。
参考:事故を起こすと割引率が下がる!自動車保険の等級制度とは?
したがって自動車保険を使うときは、保険担当者としっかり打ち合わせし・・・
修理代と保険料の値上がり分を確認しながら、保険を使うかの判断をしましょう。
免責金額に注意
火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。
それは「免責金額」を設定しているかどうか!
免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。
保険金が出る事故が起きたとき、契約者が負担すべき金額を言います。
参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?
免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。
保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)
免責金額を5万円に設定していたとしましょう。
損害額が20万円ならば、5万円を引いた15万円が保険金として受け取れます。
しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。
火災保険に加入する際、多くの人は免責金額を設定しています。
そうした方が、保険料が安くなりますからね。
したがって、被害金額が少ないと火災保険の出る幕はありません。
他の被害を調べよう
「免責金額を超えないかも」と、保険請求をあきらめるのは早いです。
そのような方は、他にも被害が出ていないか注意深く確認しましょう!
すべての被害を合わせて請求すれば、免責額を超える可能性があります。
すると、火災保険を使って直すことができるのです。
免責はゼロがおすすめ
自動車保険と違って、火災保険は「使ったら保険料が上がる」ということはありません。
また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。
したがって、私は「免責ゼロ」の充実プランをお客さまにおすすめしています!
保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな損失が発生することは本当に多いです。
よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。
少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。
修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。
その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。
こういった小さな事例にも対応できるよう、免責金額はゼロとするのです。
火災保険は火事だけじゃない
火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。
しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!
たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。
火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。
参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険
それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?
これは何も、東京海上日動だけではありません。
一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。
そして、雪のよる被害を受けたとき・・・
この中にある、「風災リスク」というものが重要になってきます!
風災リスクとは
風災とは、簡単に言うと「風による災害」です!
具体的には、台風・竜巻・強風・大雪・吹雪などが挙げられます。
これらによって屋根や瓦、雨樋(あまどい)などが壊れると、火災保険の補償対象です。
したがって雪の被害でも、火災保険を請求することができます。
また他にも以下のような事例では、火災保険が適用となる可能性があります。
・強風で屋根がはがれ、雨漏りが発生した
参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?
・台風の風圧で、窓ガラスにヒビが入った
参考:台風や熱割れで家の窓ガラスが割れた!火災保険を請求できる?
・台風で室外機が倒れ、エアコンが壊れた
参考:エアコンから水漏れ!室外機が故障!火災保険を請求できる?
火事よりも自然災害
私は20年以上、保険の仕事をしていますが・・・
お客さまの家が火事になって、保険金を支払ったことはほとんどありません。
火事って、そんなめったに起こることではないんですよ。
参考:火事になる確率は?新築一戸建てや賃貸で火災保険に入らない人は要注意
なので火災事故で何千万円というお金を支払うときは、とても緊張します。
しかしこういった自然災害によるご請求は、本当に良く受けますね。
実際に火災保険で保険金請求が一番多いのは、この「風災」や「水災」などです!
※2015年度住まいの保険(充実タイプ)事故件数割合
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ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。
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それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。
まとめ
雪で家が被害を受けた場合、基本的には火災保険を請求できます。
しかし隣家や車の被害に対しては、補償を使えないことが多いです。
実際に保険金を請求する際には、免責金額の有無に注意しましょう。
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