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このような言葉で、住宅修理やリフォームの勧誘をされたことはありませんか?
最近「火災保険が使える」と勧誘する、住宅修理業者のトラブルが急増しています!
今日はそういった業者の手口やトラブルの事例を、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えしましょう。
もくじ
火災保険でリフォームに注意
住宅修理やリフォームで、「保険金が使える」と勧誘する業者のトラブルが急増中です!
「自己負担はゼロ」「申請代行で手間いらず」といった営業トークを、たくみにあやつり・・・
引っかかった人から多額のお金を取るという詐欺が、日本中でたくさん発生しているのです。
国民生活センターによると、相談件数はここ10年で36件→1,177件と32倍以上に増加!
私たちハロー保険のお客さまも、数十人の方がトラブルに巻き込まれています。
保険金が使えると勧誘する住宅修理サービスの相談件数
※1 2017年度同期件数
※2 契約当事者のうち60歳以上の割合
参考:「保険金を使って住宅を修理しませんか」がきっかけでトラブルに|国民生活センター
業者によるサギの手口
こういった業者は、いったいどうやってアナタに近づいてくるのでしょうか?
その主な手口は、以下3つです!
・自己負担ゼロを強調する
・強引に契約をすすめる
・いろいろなウソをつく
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
自己負担ゼロを強調する
・無料でリフォームができるとだけ説明
・手数料など詳細な契約内容は伝えない
強引に契約をすすめる
・契約内容があいまいなまま工事を強行
・修理を断るとキャンセル料を取られる
いろいろなウソをつく
・ウソの理由で火災保険金を請求する
・不具合がないのに修理が必要と言う
具体的なトラブル事例
実際の相談例が、国民生活センターのホームページに掲載されています。
参考:「保険金が使える」という住宅修理サービスのトラブルにご注意ください
その中から、いくつかを引用してみましょう。
よく考えるとおかしい
訪問してきた業者に雨どいが壊れていることを指摘され、「火災保険で修繕できる」と勧められた。
「保険金を使えば自己負担は一切かからない」という説明だった。
屋根を点検され、50万円の見積書を渡された。
また保険会社に保険金を請求し、下りた金額で工事をするという契約をした。
保険金を請求してみたところ、8万円ほど下りることになった。
よく考えると50万円の見積もりを出しながら、8万円で工事できるのはおかしいと思う。
解約したい。
業者の対応に納得できない
業者から「火災保険で住宅工事可能」と言われ、雪害で傷んだ屋根と内装の修繕を依頼した。
業者と取り交わした書面には、「保険金が出たら速やかに全額を業者に振り込む」と書いてある。
保険金額が決まってからその金額内で可能な工事をするので、全額を業者に支払えとのこと。
しかし、工事前に全額を払うのは納得できない。
内装工事も依頼しているが工事の詳細が分かる書面もなく、クロスの打ち合せもない。
業者は「今と同じようなクロスにするので特段の打ち合わせは不要」とのことだが、工事内容について事前の打ち合せがないのは不満。
対応に納得できないので解約も考えているが、解約料が高額でどうしたらよいか迷っている。
強引に工事を始めようとする
数日前リフォーム業者が訪問し、屋根の工事を勧めてきた。
「火災保険、地震保険に加入していれば保険で直せる」と言う。
屋根が浮いてしまっている部分があり、以前から修理したいと思っていた。
保険会社が来訪し、リフォーム業者立ち合いで査定を受けた。
屋根と外壁等で110万円程度の保険金が下り、1週間くらいで口座に振り込まれるとのことだった。
リフォーム業者は翌日に見積もりを出し、早々に工事を始める予定だと言う。
あまりに急なので不審に思い、「見積もりの日程を少し後にしてほしい」と言った。
すると業者は「早く進めさせてくれないと困る」などとしつこく言ってきた。
保険会社の質問事項に対する答え方のマニュアルのようなものを受け取っていることもあり、何となくおかしい気がする。
まだ契約はしていないので断りたい。
お客さまの声
また私たちハロー保険のお客さまでも、数十件の方がトラブルに巻き込まれています!
その中から数名の方にお話を聞くと、以下のような体験談を教えてくれました。
悪徳かどうか分かりませんが、うちの実家に「点検をさせてくれ」と業者が来ました。
「警察官をしている息子と話をしてくれ」と言ったら、引き返していったようです。
大きな台風が来たあと、「無料で家の点検をしますよ」と訪問営業が来たことがあります。
断りましたが、人当たりの良さそうなおじさんでした。
調査すると言って、勝手に壊してしまうケースもあるようです。
実際に近所でそういった事件があり、注意をうながす回覧板が回ってきました。
「保険を使ってリフォームしましょう」と、家に営業が来たことがあります。
お世話になっている保険代理店を聞かれ、「そことは仲良くしているのでご安心ください」と言われました。
火災保険は本当に使えるのか
ではそもそも、火災保険の保険金は修理やリフォームに使えるのでしょうか?
火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。
しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!
たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。
火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。
参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険
それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?
これは何も、東京海上日動だけではありません。
一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。
したがって、台風や大雪などの自然災害で被害を受けた場合・・・
火災保険を使って、壊れた家を直すことはできます。
老朽化による損害は対象外
ただし建物の老朽化による被害は、火災保険の補償対象外です!
たとえば「家が古くなって屋根が壊れた」というのは、保険では直せません。
保険というものは偶然・突発的に起こる、予想外の事態に備えるものなので・・・
「老朽化」という予想できる損害には、残念ながら使うことはできないのです。
こういった被害を「自然災害によるもの」と申請すると、ウソになります。
虚偽申請として保険金詐欺に該当する恐れがあるので、十分に注意してください。
保険申請の代行はできない
また原則として、保険金を請求できるのは契約者本人です。
業者が契約者に代わって、保険の申請を行うことはできません!
仮に業者に任せ、ウソの保険金請求書を出された場合・・・
契約者であるアナタが虚偽申請をしたとして、保険金詐欺の罪に問われるかもしれません。
また正当な請求だとしても、代行費用として多額の手数料を取られたりします。
保険金の請求を他人に任せる行為は危険なので、絶対にやめましょう!
詐欺にあわないためには
「保険金が使える」と勧誘する業者には、以下2つの大きな特徴があります!
・訪問勧誘が多い
・高齢者が狙われる
これらの特徴に該当する場合は絶対に契約せず、加入先の保険会社や保険代理店に連絡してください。
また万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談しましょう。
ではそれぞれの特徴について、以下でくわしく説明します。
訪問勧誘が多い
こういった詐欺は、訪問による勧誘が約80%を占めています。
突然家にやってきて、修理をすすめられた場合はすぐに断りましょう。
高齢者が狙われる
こういった詐欺の相談者は、60歳以上の高齢者が約80%を占めます。
実家に高齢の親だけが住んでいるような方は、ちゃんと話をしておきましょう。
見積書だけで保険金は廃止に
火災保険の不正請求が増えたことにより、「建物復旧特約」というものが新設されました。
これは「実際に修理した場合のみ保険金を支払う」というものです!
参考:火災保険が出たけど修理しない?見積書だけで保険金は廃止に
建物を保険の対象とするご契約には、「建物の復旧に関する特約」を自動的にセットします。
建物に生じた損害について、損害を被った日の翌日から起算して3年以内に、「事故発生直前の状態」に復旧した場合に限り、保険金をお支払いします。
ただし、あらかじめ復旧することをお約束いただき、東京海上日動が認めた場合等については、復旧前に保険金をお支払いします(損傷状況や修理内容によっては対応できないことがあります。)。
免責金額(自己負担額)を設定した場合や水災縮小支払特約(一部定率払)をご契約した場合など、修理費の全額を保険金としてお支払いできないときも復旧が必要となりますのでご注意ください。
参考:基本補償 | トータルアシスト住まいの保険(火災保険)
以前は修理の見積もりなどを提出して保険会社が認めると、保険金が支払われていました。
たとえば台風で窓が壊れ、修理の見積もりが10万円だった場合・・・
修理をするかどうかは関係なく、10万円が保険金として支払われていたのです。
しかしこの特約により、建物の修理を実際に行った場合にのみ保険金が支払われるようになりました。
悪質な保険金申請を防ぐためですが、加入者にとっては保険金の使い道が限定されることになります。
東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン、あいおいニッセイ同和損害保険の大手4社は10月以降の新規契約分から、保険契約者が修理を確約した場合に保険金支払いの対象とする方向で検討する。
現在は、被災者への迅速な補償を優先し、修繕費の見積書だけでも保険金を支払っていた。
火災保険は、火災や風水害で家屋などの修理が必要になった際、修繕費の一部を保険金として受け取れる。近年、保険金を本来受け取れない経年劣化や、故意に建物を壊した偽装にもかかわらず、被災者に保険金を申請させる悪質業者が相次いでいる。
国民生活センターによると、業者とのトラブルに関する相談が2020年度、前年度の約2倍となる5000件超あった。 損保大手各社は、保険契約者が必要な修繕だと確約した場合や、被災で建物に住めない場合などに限って保険金を支払うようにする。
参考:見積書だけで保険金 廃止 損保、10月から 悪質請求相次ぎ
火災保険の相談や見直しなら
火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!
ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。
毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!
3分ぐらいで簡単に入力が完了し、一度に最大15社の火災保険の見積もりを無料で取れます。
わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。
まとめ
最近「火災保険が使える」と勧誘する、住宅修理業者のトラブルが急増しています。
「自己負担はゼロ」「申請代行で手間いらず」といった言葉で誘惑し、大きなお金をダマし取るのです。
すぐに修理サービスなどの契約はせず、まずは保険会社や保険代理店に相談しましょう!
火災保険に加入している方へ
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