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火災保険の補償内容はどこまで?適用範囲に含まれるもの

 

火災保険の補償内容は?

どこまで適用されるの?

火災保険をご契約のお客さまから、よく聞かれる質問です。

 

火災保険は火事だけでなく色々なリスクに備えられますが、その補償内容はどこまでなのでしょうか?

今日は火災保険の適用範囲について、顧客数8,000人を超える保険代理店がくわしくお伝えします!

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険の補償内容

 

 

火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。

しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!

 

たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。

火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。

 

参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険

 

これは何も、東京海上日動だけではありません。

一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。

ではそれぞれの補償について、具体的に見ていきましょう!

 

火災リスクに対する補償

 

 

火災・落雷・爆発によって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・ベッドから落ちた布団にストーブの火がついた

・落雷でコンセントにつないでいたテレビが壊れた

・ガス漏れに気付くことなく火を付けて爆発した

 

ただし寝タバコなど重大な過失による火事の場合、残念ながら保険金は出ません。

参考:火事が隣の家に延焼・類焼!火災保険から賠償されず隣家は泣き寝入り?

 

風災リスクに対する補償

 

 

風・雪・雹(ひょう)によって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・台風による強風でアンテナが折れた

・隣家からの落雪で窓ガラスが割れた

・大きなヒョウが降って屋根が壊れた

 

認知度は低いですが、火災保険が使用される一番の原因はこの風災です!

特に台風や大雪で使われることが多いので、火災保険に加入している人はモレのないよう保険金を請求しましょう。

参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?

 

水災リスクに対する補償

 

 

水災によって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・台風による洪水で家が床上まで浸水した

・大雨で土砂崩れが起きて建物が流された

・豪雨による雨漏りで電子レンジが壊れた

 

ただし「地盤面から45cmを超える浸水」「損害の割合が30%以上」など、保険会社で適用される基準が違うので注意してください。

参考:大雨で土砂崩れやがけ崩れ!土砂災害は火災保険で補償されるか?

 

盗難リスクに対する補償

 

 

泥棒や空き巣によって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・空き巣にテレビを盗まれた

・泥棒に窓ガラスを割られた

・土足でカーペットが汚された

 

ただし個人的に、盗難補償はあまり必要ないと感じています。

侵入窃盗の件数は年々減っており、これで火災保険を使われるのはまれです。

参考:空き巣が現金や自転車を盗んだ!火災保険に盗難補償は必要か?

 

水漏れリスクに対する補償

 

水漏れによって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・水道管から水漏れが発生し、家具が損害を受けた

・上階で発生した水の事故で、建物が水浸しになった

 

ただし水の出しっぱなしなど単なる自分の不注意の場合、残念ながら保険金は出ません。

参考:一戸建てで水漏れが発生!火災保険で漏水が補償される条件は?

 

破損リスクに対する補償

 

 

偶然な事故によって建物や家財が損害を受けた場合、火災保険から保険金が支払われます!

具体的にどのような状況で補償されるのか、いくつか例を挙げてみました。

 

・子供がボールを投げて窓ガラスを割った

・ネコが部屋を走り回ってテレビを倒した

・掃除中に掃除機が壁に当たり穴を開けた

 

ただしメガネやスマホなど、普段から持ち運ぶものは補償の対象外です。

またすりキズや塗装はがれなど、外観だけの損傷も補償されません。

参考:子どもがテレビを破損!火災保険は家財の物損でも保険金は出る?

 

建物だけでなく家財も

 

 

火災保険で補償の対象となるのは「建物」と「家財」です!

ただし契約で火災保険の対象を「建物のみ」としている場合、家財に対しての補償はありません。

もし家財も補償範囲に含めたいと考えるなら、火災保険の契約内容を変更しましょう。

 

「建物」と「家財」について、くわしくは以下の通りです。

 

建物

 

 

建物とは、住宅や事業所などの建物本体を指します。

また建物付属物(物置・ブロック塀・カーポートなど)も対象です。

 

ただし建物付属物については、補償範囲や金額が限定されている場合があります。

くわしくは下の記事を読んでください。

参考:自宅で車をぶつけた!火災保険で物置・ブロック塀・カーポートの修理できる?

 

家財

 

 

家財には家具・家電製品・衣類・食器など、日常生活で使用するものが含まれます!

ただし以下のようなものは、事前に保険会社へ申告しておかないと補償が受けられません。

 

・貴金属・美術品・宝石・骨董品など

・原稿、設計書、図案、証書、帳簿など

 

また以下のようなものは、補償の対象外となります。

 

・自動車や船

・仕事で使う設備や商品

・データやプログラム

・ペットや植物

 

これらについて、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の家財とは?家財保険に入らないとダメ?必要か解説する

 

諸費用も適用される

 

 

火事や自然災害が起きたとき、家や家具・家電が壊れるだけではありません。

その後の片付けや近所へのお詫び、家に住めない期間にホテルに泊まる費用などがかかります。

 

火災保険には、こういった間接的な費用もカバーする補償があるのです!

保険商品によって自動的に含まれているものもあれば、オプションとして別途契約するものもあります。

主なものとしては、以下の通りです。

 

・臨時費用

家が直るまでのホテル代や災害によるケガの治療費など、なんにでも使える費用。

 

・損害範囲確定費用

修理に際し、損害の範囲を確定するために必要な調査費用

 

・仮修理費用

災害によって屋根や窓などが壊れ、本修理を行うまでの間に仮修理を行う費用

 

・残存物取片付け費用

壊れた建物や家財の残骸や瓦礫を片付けるための費用(解体・清掃・運搬など)

 

・損害拡大防止費用

火災、落雷、破裂・爆発が起きた場合、被害を止めるために使った費用

 

・請求権の保全・行使手続費用

他人に損害賠償の請求ができる場合、その請求権の保全または行使に必要な費用

 

・失火見舞費用

自分の家の火事で近所の家など他人のものが壊れた場合、見舞金などの費用

 

・水道管凍結修理費用

建物の水道管が凍って壊れてしまった場合、修理にかかった費用

 

・地震火災費用

地震・噴火・津波などによる火災で、建物が半焼以上の被害を受けた際の費用

 

費用保険金について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の臨時費用補償特約(見舞金)とは?いくら受け取れる?

 

火災保険で補償されないケース

 

 

「火災保険が適用されると思っていたが、実は補償対象外だった」というケースもあります。

それは主に、以下の7つです!

 

・住宅の劣化が原因で損害が発生した

・地震や噴火が原因で損害が発生した

・住宅の欠陥が原因で損害が発生した

・契約者の故意や重大な過失があった

・対応するリスクの補償を外していた

・保険金を請求せずに期限が経過した

・戦争や内乱が原因で損害が発生した

 

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

住宅の劣化が原因で損害が発生した

 

 

年月の経過によって品質や性能が低下し、それによって起きた損害は火災保険の補償対象になりません!

メンテナンスをおこたると「経年劣化では?」と疑われることもあるので、きちんと家の手入れは行いましょう。

 

経年劣化の補償について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:“火災保険でリフォーム”は詐欺?申請代行業者によるトラブル事例

 

地震や噴火が原因で損害が発生した

 

 

地震(それにともなう津波)や噴火は自然災害の一種ですが、火災保険では補償されません!

なぜならこれらは、火災保険ではなく地震保険の補償範囲だからです。

 

地震保険について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険と火災保険の違いは?セットで保険料の相場はいくら?

 

家自体の問題により損害が発生した

 

 

そもそも家に問題があって損害が発生した場合、火災保険の保険金支払いの対象外です!

欠陥住宅に対して補償される保険としては、「住宅瑕疵担保責任保険」というものがあります。

 

「住宅瑕疵担保責任保険」について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?

 

契約者の故意や重大な過失があった

 

 

契約者がわざと火をつけるなど、故意や法令違反に当てはまる場合は火災保険の支払い対象外です!

また寝タバコなど、契約者の重大な過失である場合も火災保険の保険金は支払われません。

 

重大な過失について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:隣の家に延焼・類焼!火災保険から賠償されず隣家は泣き寝入り?

 

対応するリスクの補償を外していた

 

 

毎月の保険料を軽くするために特定の補償を外していた場合、その分に関しては当然ながら補償を受けられません!

たとえば契約時に水災の補償を外していたら、洪水や大雨による被害を受けても保険金はもらえないのです。

 

保険金を請求せずに期限が経過した

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

この期限は保険法によって定められているので、どこの保険会社も変わりません。

 

火災保険の請求期限について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明

 

戦争や内乱が原因で損害が発生した

 

 

戦争や内乱が起こると、火災や破壊があちこちで起こります。

ミサイルが飛んで来て、家が全焼することも考えられるでしょう。

しかしこれらの被害は免責となることが、保険会社の約款に書き込まれています。

 

免責金額に注意

 

 

火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。

それは「免責金額」を設定しているかどうか!

 

免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)

エクセス方式の場合

 

たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなりますからね。

したがって被害が少ないと、火災保険の出る幕がないのです。

 

他の被害を調べよう

 

 

仮に修理金額が免責金額にいかない場合でも、保険請求をあきらめるのはまだ早いです。

そのような場合は、他にも被害が出ていないかを注意深く確認してみましょう!

 

たとえば台風で雨どいが壊れた場合、屋根やテレビアンテナなども壊れているかもしれません。

そういった場合は、全部あわせて保険金を請求してみるのです。

すると免責金額を超えて、いくらか火災保険から補償される可能性があります。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!!

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

火災保険は火事のほか、自然災害・盗難・破損などでも補償を受けられる可能性があります。

また建物や家財の直接的な被害だけではなく、見舞金やホテル代など間接的な費用も補償があるのです。

加入している火災保険のプランや特約で補償内容は違うので、気になる人は契約内容を確認しましょう。

 

火災保険に加入している方へ

 

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