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火災保険の電気的機械的事故特約はいらない?事故例を紹介

 

電気的・機械的事故って?

この特約は必要ですか?

火災保険への加入を考えているお客さまから、ときどき聞かれる質問です。

 

今日は火災保険の電気的・機械的事故特約について、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします。

また実際に使って役に立った事故例も、あわせて紹介しましょう。

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

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火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

電気的・機械的事故特約とは

 

 

電気的・機械的事故とは、電気の作用や機械の稼働に伴い発生する不測かつ突発的な事故です!

具体的には、以下のような事故を言います。

 

電気的事故

ショートや過電流などで焦げたり溶けたりして、機器が壊れてしまう事故

 

機械的事故

異物混入や凍結などで折れたり曲がったりして、機器が壊れてしまう事故

 

これらの事故はただ壊れただけで火災にはなっていないため、通常の火災保険では補償されません。

またぶつけたりして壊したわけではないので、火災保険の破損特約も適用されないのです。

そんな特殊なケースを対象とするのが「電気的・機械的事故補償特約」となります!

 

なお勘違いされやすいのが、「落雷」による事故です。

これは火災保険の基本部分(火災・落雷・破裂・爆発)によって補償されるので、電気的事故とは異なります。

参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?

 

補償対象の設備

 

参考:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/

 

補償の対象となる設備は、主に以下のようなものです!

いずれもビルトイン(建物にくっついているもの)が対象となります。

 

・アンテナ

・エアコン

・照明設備

・太陽光発電

・空調設備

・電動シャッター

・エアコン室外機

・火災報知設備

・盗難防止装置

・分電盤

・浴室乾燥機

・警報装置等

・給湯器

・ホームエレベーター

・インターフォン

・IHクッキングヒーター

・床暖房システム

・食器洗浄器

・オーブンレンジ

・給湯器

 

逆に、以下のような設備は補償対象外です!

 

・ビルトインではなく据置型

・照明器具に使用する電球

・業務用の設備什器、商品・製品

・切削工具、研磨工具、治具、工具類

 

オール電化住宅と相性が良い

 

 

この「電気的・機械的事故特約」はオール電化住宅と相性が良いです!

なぜならオール電化住宅は多くの電気設備を使い、電気的事故のリスクが高いから。

 

最近は電力自由化により、オール電化の住宅が増えています。

ガスを使わないのは、子どもやお年寄りのいる家庭にとって安全です。

しかしすべてを電気に依存することで、逆に高くなるリスクもあります。

 

オール電化住宅に住む人はこの特約をつけることで、事故への備えを万全にできるでしょう。

 

補償の対象外となる場合

 

 

ただし壊れたら、絶対に特約で直せるというわけではありません。

ではどういった場合、火災保険の対象外となるのでしょうか?

 

そのよくある理由の1つに「老朽化」があります!

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明する

 

「10年以上使い続けたアンテナがついに故障した」というのは事故ではありません。

保険は突発的に発生する、予知されない事態に備えるものです。

「老朽化」という予想できる損害には、残念ながら使うことはできません。

 

じゃあ古くなったアンテナに、子供がボールをぶつけて故障となったらどうなるのか?

こうなると、答えを出すのが難しいです。

最終的には保険会社が原因を調査して、保険金を支払えるかの審査を行うことになるでしょう。

 

その他には分解や清掃したことによる過失や、不当な修理や改造なども対象外です!

またメーカー保証や販売店の延長保証が適用される場合も、この特約を使うことはできません。

 

免責金額に注意

 

 

火災保険で設備を修理する場合、気を付けなければいけないことがあります。

それは「免責金額」を設定しているかどうか!

 

免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)

エクセス方式の場合

 

たとえば、免責金額が5万円だったとしましょう。

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

つまり損害額が免責金額を越えないと、保険金はゼロなのです!

 

火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなりますからね。

 

そして設備の修理費は、3~5万円で済む場合がほとんどでしょう。

したがって免責金額を5万円とかに設定していると、火災保険の出る幕がないのです。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

火災保険の申請方法

 

 

火災保険の申請方法は、以下の通りです!

 

・被害状況の確認

・保険会社に申請

・修理会社に連絡

・必要書類の記入

・必要書類の送付

・審査や調査

・保険金の受取

 

この手順で請求することにより、保険金を受け取ることができます。

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

被害状況の確認

 

 

火事や自然災害にあったら、まずは落ち着きましょう。

そして安全を確かめてから、どれくらいの被害にあったかを確認します!

 

申請の際には証拠が必要になるため、壊れたところの写真を撮っておきます。

屋根やテレビアンテナなど、高い場所で自分で見るのが難しいところもあるでしょう。

そういうときは無理をせず、保険会社や保険代理店に対応を聞いてください。

 

保険会社に申請

 

 

建物の被害が確認できたら、なるべく早く保険会社へ連絡しましょう!

特に大規模災害の場合、保険会社は忙しくなって保険金をもらうのに時間がかかることがあります。

なので、できるだけ早く対応することが大切です。

 

あらかじめ保険証券を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

また被害の日時・場所・状況・発生理由など、事前にまとめておくと良いでしょう。

 

準備ができたら、保険会社の事故受付窓口に連絡します。

もし保険の契約を代理店で行っていたら、代理店に連絡することで代わりに保険会社と話してくれるでしょう。

最近では、インターネットを使って手続きができる保険会社も増えています。

 

修理業者に連絡

 

 

修理業者の手配は、自分で行う必要があります。

複数の会社に見積もりを出してもらい、提案内容を比較しましょう!

地元で評判の良い業者を選んだり、インターネットの口コミを参考にすると良いです。

 

誠実な業者なら、金額の根拠や修理の進め方について丁寧に教えてくれますよ。

火災保険で直すことを伝えれば、申請に必要な書類を作ってくれるところもあります。

 

修理金額は被害の大きさや場所によって変わり、明確な相場があるわけではありません。

中には契約者に対して不当に保険金を請求させようとする、詐欺まがいの業者もいます。

参考:“火災保険でリフォーム”という営業は詐欺?見積もり業者によるトラブル事例

 

万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談してください。

参考:国民生活センター

参考:消費者ホットライン

 

必要書類の記入

 

 

以下のような必要書類が保険会社から郵送されるので、必要事項を記入しましょう!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

 

また保険会社や事故内容によっては、以下の書類を添付する必要があります。

 

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

・住民票

・印鑑証明書

・建物登記簿謄本

 

それぞれの書類の説明については、下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明

 

必要書類の送付

 

 

必要書類がそろったら、返信用封筒にて保険会社に郵送します。

書類に不備があると時間が余計にかかるので、提出前によく確認してください!

 

ネットで加入した医療保険の場合、ウェブ上で書類提出もできますよ。

その場合は書類を写真で撮ったりスキャンしたりして、指定の場所にアップロードします。

 

審査や調査

 

 

書類が届いたら、保険会社は保険金の支払い対象かをチェックをします。

場合によっては、保険会社から「損害保険登録鑑定人」が派遣されることがあるでしょう!

事故原因の調査や住宅価値の算定、損害額の鑑定などを行う専門家です。

 

聞き取りだけで終わることもありますが、現場へ行って被害状況と見積もりの違いを調査することもあります。

なお鑑定人の数にも限りがあるため、鑑定が決まると保険金の支払いがかなり遅れることがあります。

さらに鑑定した結果、申請書類に疑問が残る場合は支払いが断られることもあるのです。

 

実際に2016年の鳥取県西部地震ではどのような調査が行われたか、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険いくらもらえる?鳥取大地震での保険金支払い状況を公開!

 

保険金の受取

 

 

審査が無事に通って保険金の金額が確定したら、保険会社から保険金が指定口座に振り込まれます。

そして支払金額の明細が、はがきなどで送られてくるでしょう。

保険会社や事故内容によっては、時間がかかる場合もあります。

 

火災保険では、保険金額を上限として損害額から免責金額を除いた金額が支払われます。

損害保険金=損害額-免責金額(自己負担額)

参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?

 

支払われた保険金の使い道は自由であり、必ずしも修理にあてる必要はありません。

しかし被害が拡大したり補償が受けられなくなる可能性があるので、修理することをおすすめします。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

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まとめ

 

電気的・機械的事故とは、電気の作用や機械の稼働に伴い発生する不測かつ突発的な事故をいいます。

補償の対象となるのはビルトイン型の設備で、据置型のものや業務用の設備・工具は対象外です。

多くの電気設備を使い電気的事故のリスクが高いオール電化の住宅は相性が良いでしょう。

 

火災保険に加入している方へ

 

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