30秒でわかるハロー保険

子どもがテレビを壊した!家財保険で破損の支払い例は?

 

子供がテレビを壊してしまった!

模様替えで電子レンジを落とした!

火災保険や家財保険に加入しているお客さまから、ときどき聞かれる言葉です。

 

実はこういった物損事故(破損・汚損)に、火災保険が使える可能性があることをご存知ですか?

今日は建物や家財をうっかり壊したときの補償について、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします。

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険は火事だけじゃない

 

 

火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。

しかし契約によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!

 

たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。

火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。

 

参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険

 

それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?

 

これは何も、東京海上日動だけではありません。

一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。

 

そして、不測かつ突発的な事故で建物や家具・家財を壊したとき・・・

この中にある「破損等リスク」というものが重要になってきます!

 

不測かつ突発的な事故とは

 

 

不測かつ突発的な事故とは、事前に予測して防ぐことができない偶然な事故のことです!

具体的には、以下のような例が考えられます。

 

建物への被害

 

・子供がボールを投げて窓ガラスを割った

・よろけてふすまに倒れかかり壊した

・掃除中に掃除機が壁に当たり穴を開けた

 

家財への被害

 

・ネコが部屋中を走り回ってテレビを倒した

・コードに足を引っかけてデスクトップを壊した

・模様替え中にあやまって電子レンジを落とした

 

あなたの火災保険が、建物と家財の両方を補償する内容であれば・・・

上記のようなケースはすべて、保険金が出る可能性があります。

逆に建物だけや家財だけの補償であれば、その範囲内でしか保険金は出ません。

 

物損の事故が一番多い

 

 

私は長年、保険の仕事をしています。

しかしお客さまの家が火事になって、火災保険金を支払ったことはほとんどありません!

 

火事って、そんなにめったに起こるものではないんですよ。

参考:火事になる確率は?新築一戸建てや賃貸で火災保険に入らない人は要注意

なので火災事故で何千万円というお金を支払うときは、とても緊張します。

 

しかし、ここで紹介している破損の請求は本当に良く受けますね。

実際に家具(家財)の火災保険で、保険金請求が一番多いのはこれです!

 

※2015年度住まいの保険(充実タイプ)事故件数割合

 

補償を受けられない例

 

 

しかし、すべての物損事故に対して保険金が支払われるわけではありません。

たとえば以下のような場合、補償の対象外となります!

 

・外観だけの損傷

・経年劣化による損傷

・故意による損傷

・自宅外での損傷

・持ち運ぶ物の損傷

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

外観だけの損傷

 

すりキズや塗装はがれなど外観だけの損傷の場合、補償は受けられません!

実際の機能や性能には変化がなく、使うのに問題がないため補償は不要と考えられるからです。

ただし外観の損傷が価値を大幅に低下させたり、将来的に機能へ影響を与える可能性がある場合は補償対象となることもあります。

 

経年劣化による損傷

 

長年使用してきたことによる消耗や劣化の場合、補償は受けられません!

じゃあ古くなった床に、子供が物を落として傷をつけたらどうなるのか?

最終的には保険会社が原因を調査して、保険金を支払えるかの審査を行うことになります。

 

故意による損傷

 

わざと壊したり汚したりした場合、補償は受けられません!

たとえば怒って物を壊したり、夫婦喧嘩で物を投げたりした場合などです。

また床に傷がつくことを承知で家具を引きずったりすることも、故意による損傷となります。

 

自宅外での損傷

 

自宅以外の場所で物が壊れたり盗まれた場合、補償は受けられません!

たとえば自宅敷地内で自転車が盗まれた場合は補償されますが、駅の駐輪場で盗まれた場合は対象外です。

また置き忘れや、なくしたことによる損失も対象外となります。

 

持ち運ぶ物の損傷

 

メガネやスマホなど日常的に持ち運ぶ物の場合、補償は受けられません!

自宅の外へ持って出る可能性が高く、画面が割れたりレンズが傷ついたりすることがよくあるからです。

これらのアイテムは壊れやすく事故も多いため、火災保険ではなく専用の保険プランがあります。

 

その他の理由

 

上記5つのほか、以下のような事例も少ないながらあります。

 

・住宅の欠陥が原因で損害が発生した

・対応するリスクの補償を外していた

・保険金を請求せずに期限が経過した

 

それぞれについて、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明する

 

さらにこの補償は、昔の火災保険には付いていない場合もあります。

「自分の場合は保険金を受け取れるのかな?」

分からないときは、ご自身の保険担当者さんに相談してみましょう!

 

免責金額に注意

 

 

火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。

それは、「免責金額」を設定しているかどうか!

 

免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費)- 免責金額(自己負担額)

エクセス方式の場合

 

たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなりますからね。

したがって被害が少ないと、火災保険の出る幕がないのです。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

火災保険の申請方法

 

 

火災保険の申請方法は、以下の通りです!

 

・被害状況の確認

・保険会社に申請

・修理会社に連絡

・必要書類の記入

・必要書類の送付

・審査や調査

・保険金の受取

 

この手順で請求することにより、保険金を受け取ることができます。

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

被害状況の確認

 

 

火事や自然災害にあったら、まずは落ち着きましょう。

そして安全を確かめてから、どれくらいの被害にあったかを確認します!

 

申請の際には証拠が必要になるため、壊れたところの写真を撮っておきます。

屋根やテレビアンテナなど、高い場所で自分で見るのが難しいところもあるでしょう。

そういうときは無理をせず、保険会社や保険代理店に対応を聞いてください。

 

保険会社に申請

 

 

建物の被害が確認できたら、なるべく早く保険会社へ連絡しましょう!

特に大規模災害の場合、保険会社は忙しくなって保険金をもらうのに時間がかかることがあります。

なので、できるだけ早く対応することが大切です。

 

あらかじめ保険証券を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

また被害の日時・場所・状況・発生理由など、事前にまとめておくと良いでしょう。

 

準備ができたら、保険会社の事故受付窓口に連絡します。

もし保険の契約を代理店で行っていたら、代理店に連絡することで代わりに保険会社と話してくれるでしょう。

最近では、インターネットを使って手続きができる保険会社も増えています。

 

修理業者に連絡

 

 

修理業者の手配は、自分で行う必要があります。

複数の会社に見積もりを出してもらい、提案内容を比較しましょう!

地元で評判の良い業者を選んだり、インターネットの口コミを参考にすると良いです。

 

誠実な業者なら、金額の根拠や修理の進め方について丁寧に教えてくれますよ。

火災保険で直すことを伝えれば、申請に必要な書類を作ってくれるところもあります。

 

修理金額は被害の大きさや場所によって変わり、明確な相場があるわけではありません。

中には契約者に対して不当に保険金を請求させようとする、詐欺まがいの業者もいます。

参考:“火災保険でリフォーム”という営業は詐欺?見積もり業者によるトラブル事例

 

万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談してください。

参考:国民生活センター

参考:消費者ホットライン

 

必要書類の記入

 

 

以下のような必要書類が保険会社から郵送されるので、必要事項を記入しましょう!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

 

また保険会社や事故内容によっては、以下の書類を添付する必要があります。

 

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

・住民票

・印鑑証明書

・建物登記簿謄本

 

それぞれの書類の説明については、下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明

 

必要書類の送付

 

 

必要書類がそろったら、返信用封筒にて保険会社に郵送します。

書類に不備があると時間が余計にかかるので、提出前によく確認してください!

 

ネットで加入した医療保険の場合、ウェブ上で書類提出もできますよ。

その場合は書類を写真で撮ったりスキャンしたりして、指定の場所にアップロードします。

 

審査や調査

 

 

書類が届いたら、保険会社は保険金の支払い対象かをチェックをします。

場合によっては、保険会社から「損害保険登録鑑定人」が派遣されることがあるでしょう!

事故原因の調査や住宅価値の算定、損害額の鑑定などを行う専門家です。

 

聞き取りだけで終わることもありますが、現場へ行って被害状況と見積もりの違いを調査することもあります。

なお鑑定人の数にも限りがあるため、鑑定が決まると保険金の支払いがかなり遅れることがあります。

さらに鑑定した結果、申請書類に疑問が残る場合は支払いが断られることもあるのです。

 

実際に2016年の鳥取県西部地震ではどのような調査が行われたか、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険いくらもらえる?鳥取大地震での保険金支払い状況を公開!

 

保険金の受取

 

 

審査が無事に通って保険金の金額が確定したら、保険会社から保険金が指定口座に振り込まれます。

そして支払金額の明細が、はがきなどで送られてくるでしょう。

保険会社や事故内容によっては、時間がかかる場合もあります。

 

火災保険では、保険金額を上限として損害額から免責金額を除いた金額が支払われます。

損害保険金=損害額-免責金額(自己負担額)

参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?

 

支払われた保険金の使い道は自由であり、必ずしも修理にあてる必要はありません。

しかし被害が拡大したり補償が受けられなくなる可能性があるので、修理することをおすすめします。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

火災保険の請求期限に注意

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

起算日の決め方は保険会社によって異なりますが、3年という期間はどこの保険会社も変わりません。

なぜなら、この期限は保険法によって厳密に定められているからです。

 

損害発生後から保険金の請求までに時間がたつほど、損害についての調査が難しくなります。

3年以上の月日が経過すると適正な保険金の支払いができなくなる為、火災保険では請求期限が決められているのです。

 

損害発生後は落ち着かず、バタバタした日が続くでしょう。

しかし保険金の請求には時効があることを認識し、なるべく早く手続きを行ってください。

 

またお客さまの中には、以下のような理由から請求を忘れていることが多いです。

 

・自然災害や小さな損害で、火災保険が出るとは思っていなかった

・連絡を取ったり書類をそろえたりが面倒で、そのまま放置してた

・ネットで火災保険に加入したが、どう手続きすべきか分からない

 

特に請求の見落としが多いのは、小さな損害ですね!

「えっ、そんなことでも火災保険を請求できるの」というものが、けっこうあります。

なので迷ったら、火災保険の担当者に連絡を取ってみましょう。

 

いくら保険料が安くても、請求モレで保険金を受け取れなければ全部ムダです。

私たちハロー保険は保険金が出るかのアドバイスをしたり、お客さまと一緒に手続きをしたりします。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

家周りで起こった物損事故(破損・汚損)は、火災保険の対象である可能性があります。

実際に、家財の保険金請求で一番多いのは物損事故によるものです。

「これ請求できるかも」と思ったら、ご自身の保険担当者さんにご相談されるのをおすすめします。

 

火災保険に加入している方へ

 

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

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火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法