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最近このような形で、自転車保険への問い合わせが増えています。
実は自動車保険や火災保険に入っている人は、自転車保険を準備しなくて良いことを知っていますか?
今日は自動車保険や火災保険で自転車事故に備える方法を、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えしましょう!
もくじ
自転車保険とは
自転車保険は、自転車事故によるケガや損害に備える保険です!
主に、以下の2つの補償が含まれます。
自分のケガや損害に対する補償
自転車事故によって、自分がケガをしたり自転車が壊れたりした場合の補償です。
保険商品やプランによって補償対象が自分だけだったり、配偶者や家族まで含まれることがあります。
他人への損害賠償に対する補償
自転車事故によって、他人にケガをさせたり他人の物に損害を与えた場合の補償です。
これは自分のみならず、家族が起こした自転車事故に対しても補償される保険商品やプランが多いです。
個人賠償責任補償特約を使おう
すでに自動車保険や火災保険などに入っている場合、自転車保険は必要ないかもしれません。
なぜなら、その代わり「個人賠償責任補償」という特約を使えば良いから!
これは他人をケガさせたり、他人の物を壊したときに助けてくれる特約です。
賠償金を払ったり弁護士を雇う必要が出てきたときに、そのお金を補償してくれます。
参考:子供が物を壊した時の保険?物損に備える個人賠償責任保険とは
この特約は家族の誰か1人が入っていれば、家族全員が補償の対象となります。
しかも自転車事故だけでなく、その他の色々な賠償事故にも対応してくれるのです。
・子供が駐車場で遊んで人の車を傷つけた
・飼い犬が人にかみついて大ケガをさせた
・買い物中に高額商品にぶつかって壊した
・水漏れにより階下の部屋を水浸しにした
それで保険料は月数百円ほどと、単体の自転車保険に入るより安くなります。
くわしくは、以下の簡単な比較表を見てください。
個人賠償責任補償 | 自転車保険 | |
月額保険料 | 月100円~200円 | 月300円~1000円 |
賠償限度額 | 1億円~無制限 | 1000万円~3億円 |
補償範囲 | 家族全員 | 本人のみ 家族のみ 家族全員 (商品によって異なる) |
自転車保険はなぜ高いか
上の比較表を見ると、自転車保険は個人賠償責任補償より内容が劣るにもかかわらず保険料は高いです。
これはなぜかというと、自分が自転車事故でケガしたり死亡したときの保障も付いているから!
多くの自転車保険は相手への賠償だけでなく、自分の入院・手術・死亡保障などがセットになっています。
それに対して個人賠償責任補償は、相手への賠償しか見てくれません。
保険内容がより手厚いだけ、自転車保険の方が割高になるわけですね。
しかし人によっては生命保険や医療保険などで、すでに自分への保障を持っているでしょう。
その場合、自転車保険に入ると保障が二重になります。
なのでそういった方は、個人賠償責任補償に入った方が良いですね。
自動車保険なら自転車特約もある
自動車保険の場合、保険会社によっては「自転車特約」というものがあります!
保険会社によっては「自転車傷害特約」や「自転車傷害補償特約」とも呼ばれているでしょう。
これは自転車事故で自分や家族がケガや死亡した場合、保険金を受け取れる特約です!
自分が運転する自転車での事故によるケガ、または歩行中に自転車と衝突した際のケガなどが該当します。
上記の個人賠償責任補償とあわせて加入すれば、普通の自転車保険と変わらない補償が手に入ります。
つまり自身や家族のケガおよび他人への損害賠償、この2つの主要なリスクをカバーできるのです。
保険会社によっては「自転車特約」に「個人賠償責任補償」がセットになっている場合があります。
加入を検討する場合は、どのような補償内容になっているか確認しましょう。
火災保険なら遭難補償もある
火災保険の場合、保険会社によっては自転車の盗難にも備えられます!
盗難に関する補償をセットしていれば、万が一の時に保険金が出るのです。
参考:火災保険の補償内容はどこまで?カバー範囲に含まれるもの一覧
ただし自宅以外の場所で物が壊れたり盗まれた場合、この補償は受けられません。
たとえば自宅敷地内で自転車が盗まれた場合は補償されますが、駅の駐輪場で盗まれた場合は対象外です。
参考:子どもがテレビを壊した!火災保険の不測かつ突発的な事故(破損汚損など)例
保険会社によっては、自宅敷地内でも保管場所に制限がある場合もあります。
くわしくは、ご自身の保険担当者に確認しましょう。
バイク(総排気量125cc超)は火災保険の対象とならないのでご注意ください。
対象となるのは、自転車や原付(総排気量125cc以下)です。
補償対象外となるケース
自転車保険でも自動車保険や火災保険の特約でも、補償対象外となるケースがあります。
保険会社や契約の内容によって異なりますが、一般的には以下4つです!
・故意や重大な過失
・制動装置の不備
・競技や曲技の事故
・自然災害
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
故意や重大な過失
保険契約者が意図的に事故を起こしたり、極めて不注意な行動によって他者に傷害を与えた場合を指します。
たとえば保険金を受け取るために起こした事故や、酒気帯び運転など重大な過失によって生じた傷害などです。
制動装置の不備
法令で定められた基準にあわない自転車を運転する行為は、安全運転の基準を逸脱した行為とみなされます。
特にブレーキがない、片方の輪にしか装備されていない場合など、安全装置が不備の場合は対象外となります。
競技や曲技の事故
自転車競技や曲技は通常の自転車利用を超えた危険があるので、これらによって生じた事故は補償対象外です。
競技とはロードレースやサーキットでのレース、曲技とはBMXスタントやトライアルなどを指します。
自然災害による傷害
地震、噴火、津波などの自然災害によって生じた傷害は通常、自転車特約の補償対象外とされます。
これらは通常、別の自然災害専用の保険でカバーすることが可能です。
自転車保険が必要な理由
各都道府県の自治体は、自転車保険の義務化を進めています!
参考:自転車保険、12自治体で義務化…条例制定拡大|読売新聞
自分が住んでいる場所や、通勤・通学・買い物などで通る自治体がどうなっているかを確認しましょう。
義務化されている地域では、被害者に補償が行われる保険が求められます。
ではそもそもなぜ、自転車保険が義務化されてきているのでしょうか?
その背景には、主に以下2つの理由があります!
・自転車事故の増加
・高額な損害賠償
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
自転車事故の増加
自動車の事故は、年々減ってきています。
飲酒運転の厳罰化や、自動停止システムなどの普及によってです。
しかしそれとは反対に、自転車の事故は増えています!
なぜなら自転車を使う人が増える一方で、自転車道路の整備や交通ルールの徹底ができていないから。
特に、自転車と歩行者の接触事故は急増しています。
2000年から2010年までの間に、交通事故の総件数は約2割減少しました。
なのに自転車と歩行者の事故は、約5割も増えているのです!
高額な賠償請求
自転車と歩行者の事故は、死亡や障害が残るような大きな事故につながる可能性があります。
そして実際にそういった事故を起こして、高額な賠償請求を言い渡されることが増えているのです!
【高額賠償の事例一覧】
判決日 | 賠償金額 | 事故概要 |
平成25年7月4日 神戸地裁 |
9,521万円 | 男子小学生が歩行中の女性と衝突 女性は頭蓋骨を骨折し意識が戻らなくなった |
平成20年6月5日 東京地裁 |
9,266万円 | 男子高校生が道路を斜め横断し男性会社員と衝突 男性会社員に重大な障害が残った |
平成15年9月30日 東京地裁 |
6,779万円 | 男性が横断歩道を歩行中だった女性と衝突 女性は3日後に死亡した |
平成19年4月11日 東京地裁 |
5,438万円 | 男性が信号を無視し、横断歩道を歩行中の女性と衝突 女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡した |
平成26年1月28日 東京地裁 |
4,746万円 | 男性が信号を無視し、横断歩道を歩行中の女性と衝突 女性は脳挫傷等で5日後に死亡した |
もはや自動車と自転車で、賠償金額の水準はほとんど変わりません!
しかし自動車だと自賠責保険の加入が義務付けられているのに対し、自転車保険の加入義務は今までなかったのです。
死傷事故の4割は子供
特に、中学生・高校生のお子さんをお持ちの方は注意が必要です。
警察庁によると、自転車による死傷事故の加害者の38%が10代というデータが出ています!
自転車は免許がいらないので、通学や通塾の手段として使っている学生さんは多いでしょう。
したがって自転車を使う機会が多く、他の年代より事故率が高いのです。
また若い方はどうしても、無灯火・二人乗り・信号無視などムチャな運転をしがち。
特に最近は、スマホやイヤホンの使用が目立ちますね。
さらに高校生ぐらいになると、自転車通学でヘルメットをかぶらなくなります。
そういったことが複合的に重なって、大きな事故の原因となっているようです。
そして自分自身のケガや、他人への賠償問題へとつながっています。
このような事態が、まさか自分の子供に降りかかってくるとは思いませんよね?
でもこれは自転車に乗っている限り、誰にでも起こりえることなのです。
私は保険の仕事をしているので、よく分かるのですが・・・
子供の自転車事故で、1千万円以上の賠償金を払うことはけっこう普通にあります!
中でも一番ツラいのは、支払いができずに親御さんが自己破産するケースですね。
親の責任とはいっても、結局はめぐりめぐって子供の人生に大きな影響をもたらします。
自転車保険の義務化が拡大
参考:https://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/obligation/
このような流れを受けて、自転車保険への加入を義務付ける自治体が増えています!
2023年4月の時点で、以下42の都道府県や市区町村が自動車保険を義務化しました。
義務化
東北 | 秋田県、山形県、宮城県、福島県 |
関東 | 栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県 |
中部 | 新潟県、長野県、山梨県、静岡県、岐阜県、愛知県、金沢市 |
近畿 | 滋賀県、三重県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県 |
中国 | 広島県、岡山市 |
四国 | 香川県、愛媛県 |
九州 | 福岡県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県 |
努力義務化
東北 | 北海道、青森県 |
関東 | 茨城県 |
中部 | 富山県 |
近畿 | 和歌山県 |
中国 | 鳥取県 |
四国 | 徳島県、高知県 |
九州 | 佐賀県 |
個人賠償責任補償の相談は
この記事を読んで、「自分の保険に個人賠償責任補償は付けられるかな?」と疑問に思った方へ。
ぜひ、私たちハロー保険にご相談ください!
個人賠償責任補償は火災保険と自動車保険、もしくは家族同士で重複したりするので点検が必要です。
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人に合った提案しますよ。
もし鳥取県外にお住みで相談に来れないという方には、下の記事をおすすめします!
参考:おすすめの無料保険相談窓口は?口コミサイト15つで統計取った
口コミ評判の高い無料保険相談サービスを調べたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
事故の増加や高額の賠償という背景から、自転車保険に加入する人が増えています。
自動車保険や火災保険に入っている人は、個人賠償責任補償を付けるという方法もアリです。
自転車保険より保険料が割安で、1つ入れば家族全員が補償対象になるのでお得ですよ!
火災保険に加入している方へ
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