体育や部活動中に転んで・・・
昼休みや放課後に友達とふざけて・・・
登下校中に道路へ飛び出し・・・
学校や園って、本当に事故やケガが多い場所です。
私も子を持つ親として、心配しだすとキリがありません。笑
こういった事態に対応するために、学校や園では共通の保険に入っています!!
そして何かあったときは、その保険から給付金が出るようになっているのです。
今日は学校の保険のカバー範囲や保険金の請求方法について、鳥取で90年続く保険代理店がくわしくお伝えしましょう。
もくじ
学校の保険とは
新学期になると、たくさんの書類を受け取りますよね。
その中に、「災害共済給付制度」という名前の入ったプリントがあったかと思います!!
これがまさに、学校で入る保険です。
小学校・中学校・高校・専門学校・特別支援学校・幼稚園・保育所・こども園などが対象です。
公立だろうが私立であろうが、すべて一緒の制度になります。
学校の保険の保険料
生徒1人当たりの年間保険料は、以下のとおリです。
保護者はこれを、毎年4月に払います。
義務教育諸学校 | 920円 (460円) | |
高等学校 高等専修学校 |
全日制 昼間学科 |
2,150円 (1,075円) |
定時制 夜間等学科 |
980円 (490円) | |
通信制 通信制学科 |
280円 (140円) | |
高等専門学校 | 1,930円 (965円) | |
幼稚園 | 270円 (135円) | |
幼保連携型 認定こども園 |
270円 (135円) | |
保育所等 | 350円 (175円) |
※()は沖縄県における保険料
参考:共済掛け金の額
なお保護者が負担するこの保険料は、全体の一部でしかありません!!
保護者の負担割合は以下のようになっており、残りの部分は学校が支払います。
・ 義務教育学校: 4~6割
・ その他の学校 :6~9割
この保険は、保護者の同意を得て契約を結ぶことになっているので・・・
加入は強制ではなく、イヤであれば拒否することも可能です。
しかし実態は教材費などと合わせて、半強制的に集金されていることでしょう。笑
まあ学校も負担する分だけ保険料は安いので、ありがたく支払うべきです。
なお学校によってはこの保険以外に、任意の民間保険の案内もあったりします。
それについて詳しくは、下のブログを参考にしてください。
参考:保育園・幼稚園で保険の加入をすすめられたけど入るべき?
学校の保険のカバー範囲
この保険は「学校の管理下で起こった病気・ケガ・障害・死亡」に対して、保障があります。
「学校の管理下」とは簡単に言うと、「学校に行ってから帰ってくるまで」です!!
具体的には、以下のような状況ですね。
・学校活動(授業・学級活動・掃除など)
・課外活動(部活・遠足・修学旅行など)
・休憩時間(始業前・昼休み・放課後など)
・通学(通常の経路による登下校)
また対象となる事例には、以下のようなものがあります。
・授業中にカッターで手を切った
・休憩中に階段から落ちた
・通学中に自転車で転んだ
・部活動中に熱中症になった
けっこうカバーされる範囲が広くて、親としては助かりますね。
病気の保障範囲は限定
なお病気に関しては、決まったものしか保障されません!!
「食中毒」や「熱中症」など、学校で起こりえる病気しか使えないのです。
しかし民間の傷害保険は、食中毒や熱中症などは保障対象外のものが多いので・・・
そういった意味では、学校の保険は上手に民間保険と住み分けができていますね。
学校の保険でカバーできないこと
以下のような場合、学校の保険ではカバーされないことが多いです。
・掃除中に顕微鏡を落として壊した
・下校中に通行人とぶつかりケガさせた
・修学旅行でホテルの窓ガラスを割った
つまり人や物を傷つけて、賠償や弁償をするパターンですね。
こういったものに備えるには、「個人賠償責任保険」が便利です!!
この保険は家族で誰か1人が入っていれば、家族全員が補償されます。
月々の保険料も100円程度と安いので、お子さんのいる家庭にはおすすめですよ。
個人賠償責任保険について、くわしくは下の記事を参考にしてください。
参考:子供の物損にたった100円で備える!個人賠償責任保険とは?
学校の保険の請求方法
学校の保険を請求する際には、以下2点の書類が必要です。
1.災害報告書(保険の申請用紙)
2.医療等の状況(傷病名や医療費の証明書)
親御さんがやるべきことは、お医者さんから2の書類をもらうだけです。
これに、発行手数料などはありません。
これを学校に提出すれば、学校の方で1の書類を作ってくれます。
そして学校から、日本スポーツ振興センターへと請求される流れです。
2年間はさかのぼって請求できるので、急いで提出する必要はありません。
また保険金が振り込まれるまでに数か月はかかるので、ゆっくりと待ちましょう。
なお受け取れる保険金は、かかった医療費の4割です!!
医療費は健康保険によって3割負担なので、1割多く返ってくる計算になります。
参考:医療保険の不要論とは?「無駄」「いらない」と言われる理由
おそらく病院までの交通費などを考慮して、ちょっとプラスで返ってくるのでしょう。
学校の保険の注意事項
なお学校の保険に関しては、以下3つの注意事項があります。
1.治療費
保険金を受け取るには、かかった治療費が5000円以上でなければいけません!!
3割負担と考えると、窓口で1500円以上支払った場合が対象です。
ちなみにこの金額は「一度にかかった治療費」ではなく、「治療費の総額」ですよ。
なので何回か病院へ行った場合は、支払った額をすべて足し合わせて請求できます。
2.助成制度
各自治体によっては、子供の医療費に対して助成制度があったりします。
我が鳥取県にも、自己負担が軽くなるお得な制度がありますね。
参考:子供や赤ちゃんに医療保険は必要?鳥取の助成制度から考えた
この助成制度を使った場合、請求時にしっかりと報告しなければいけません。
そしてこの場合、受け取れる保険金は「自己負担額+総医療費の1割」となります!!
したがって自己負担が軽くなった分、保険金が多く残るということはありません。
3.保険外治療
保険外診療は残念ながら、給付対象外です!!
したがって以下のような場合は、保険金を受け取ることができません。
・破損した眼鏡や歯の矯正器具
・入院時の差額ベッド代や個室代
・松葉杖のレンタル代
お客さまの声
最後に学校の保険について、私がお客さまから聞いてきた声をいくつか紹介しましょう。
我が子も学校で、けっこう大きなケガをしたことがあります。
しかし通院1回で終わったため、給付の対象とはなりませんでした。
毎年、春に学校から案内を持って帰りますが・・・
学校で勝手に入っているのか、自ら申し込んだことはないです。笑
けっこう意識うすい親が多い気がします。
学校で入っている保険は、内容が分かりづらいです。
しかも、請求の方法も分かりません。
相談先も分からないので、自分の保険担当者に話をしました。
学校の保険を当てにしない
ちなみに私は学校の保険をおまけ程度に考えており、あまり当てにはしていません。
なぜなら自分自身で、子供のケガ・病気・賠償に備える保険を準備しているから!!
参考:外で遊ぶようになったら必要?子供の怪我に備える傷害保険
学校の保険は残念ながら、しっかりと案内されないことが多いでしょう。
また保険請求の方法も複雑で、給付金の受け取りも遅くなりがちです。
最終的に自分の子供を守れるのは、自分しかいません。
必要な補償は、自分でちゃんと準備しましょう!!
子供の保険の相談は
この記事を読んで、「子供のケガ・病気・賠償に備えたい」と考えた方へ。
ぜひ、私たちハロー保険にご相談ください!!
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりとおうかがいし、その人に合った提案しますよ。
もし鳥取県外にお住みで相談に来れないという方には、下の記事をおすすめします!!
参考:おすすめの無料保険相談窓口は?口コミサイト15つで統計取った
口コミ評判の高い無料保険相談サービスを調べたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
学校や園では、生徒のケガや病気に備える共通の保険に入っています。
学校に行ってから帰ってくるまでが、補償の範囲内です。
治療費の総額が5000円以上になれば保険金の請求ができ、治療費の4割が返ってきます。