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火災保険を使うデメリットは?請求でトラブルになる事例

 

火災保険を使うのにデメリットはある?

保険金の請求でトラブルになる事例は?

火災保険のお客さまから時々、上記のような質問を受けます。

 

火災保険を使って保険金を請求する場合、何か契約者の損になるようなことは起こるのでしょうか?

今日は火災保険を使うデメリットについて、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えしましょう。

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険を使うデメリットはない

 

 

火災保険の保険金を申請するにあたり、契約者にデメリットはありません!

保険金の請求にあたり、多くの方は以下のようなことを気にします。

 

・使える回数に制限がある?

・次回の保険料が高くなる?

・絶対直さなきゃいけない?

 

しかし、どれも心配しなくて大丈夫です。

その理由について、以下でくわしく説明しましょう。

 

使える回数に制限はない

 

 

火災保険は基本的に、申請回数に制限はありません!

なので被害にあった場合は、繰り返し申請できます。

 

これは、火災や自然災害が予測不可能であるからです。

去年に大型の台風が来たからと言って、今年は来ないとは限りません。

予測不可能な災害に備えるための保険なので、回数に制限はないのです。

 

次回の保険料は高くならない

 

 

火災保険は基本的に、申請しても保険料は上がりません!

なので次回の保険料の値上がりを気にすることなく、申請できます。

 

一方で自動車保険は、保険金を請求すると保険料が上がる仕組みです。

これは事故を起こすことがその人の運転技術や不注意さを表し、未来の事故リスクを示すからです。

しかし火災保険はそのような「過失」の要素がないため、保険料は上がりません。

 

絶対に直す必要はない

 

 

火災保険は基本的に、保険金の使い道は自由です!

別のことに使ったからといって、詐欺で捕まることはありません。

 

火災保険は「こういうことが起こったら、これだけのお金を払います」という契約です。

保険金の使い道までしばる決まりはなく、保険金を受け取ってからはあなたの判断になります。

したがって、何に使ったかを証明する領収書やレシートの提出も必要ありません。

 

火災保険の申請で気を付けること

 

 

上記で、火災保険を使うことにデメリットはないとお伝えしました。

しかし申請の際には、以下3つの注意点があります!

 

・同じ部分だと保険金が出ない可能性がある

・地域全体の保険料が高くなる可能性がある

・保険金の使い道が自由でない可能性がある

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

同じ部分だと保険金が出ない可能性がある

 

 

上記で「火災保険の申請回数に制限はない」と言いました。

しかし同じ部分に対して再び保険金を申請する場合、注意すべきことがあります。

それは、適切な修理が行っていないと保険金が出ない可能性があること!

 

たとえば大雪によって屋根の一部が壊れ、保険金を請求したとしましょう。

その後に修理しないまま、大雨によって再び屋根の同じ部分に被害が生じたとします。

すると、その被害は「未修復だったから生じた可能性がある」と考えられるのです。

 

したがって、保険金を受け取ったにも関わらず修理を行っていないと・・・

同じ箇所に再び被害が生じても、保険金を申請できない可能性があります!

そうならないためにも、保険金を受け取ったら必ず修理をしましょう。

 

地域全体の保険料が高くなる可能性がある

 

 

上記で「保険金を申請をしても保険料は上がらない」と言いました。

しかし何度も保険金を申請した場合、注意すべきことがあります。

それは、地域全体の保険料が高くなる可能性があるということ!

 

たとえばあなたの住んでいる地域で自然災害が頻繁に起こり、多額の保険金が支払われたとしましょう。

すると保険会社は、その地域のリスクを再評価します。

再評価の結果「この地域は高リスク」と判断されると、全体として保険料は上がる可能性があるのです。

 

実際に大規模な台風が連続して起こった数年後、保険料の値上げが行われました!

参考:火災保険の長期契約は最長5年?35年/10年一括はいつから廃止?

 

このように特定の地域で頻繁に災害が発生し、それにより多額の保険金が支払われた場合・・・

その地域の保険契約者全体の保険料を、保険会社は見直すことがあります。

 

ただしこのような保険料の見直しが行われるのは、新規の保険契約や保険契約の更新時です。

したがって契約期間中に既存保険の保険料が変わることは、基本的にありません。

 

保険金の使い道が自由でない可能性がある

 

 

上記で「保険金の使い道は自由」と言いました。

しかし最近になって火災保険に入った人は、注意すべきことがあります。

それは、保険金の使い道が自由でないという可能性があること!

 

2022年10月以降、一部の保険会社で「建物復旧特約」が新設されました。

これは「実際に修理した場合のみ保険金を支払う」という特約です。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

以前は修理の見積もりなどを提出して保険会社が認めると、保険金が支払われていました。

しかしこの特約により、建物の修理を実際に行った場合にのみ保険金が支払われるようになったのです。

悪質な保険金申請を防ぐためですが、加入者にとっては保険金の使い道が限定されることになります。

 

全損の場合は1回で終了

 

 

上記で「火災保険の申請回数に制限はない」と言いました。

ただし一定の条件下では、1回の保険金支払いで契約が終了します。

その条件は、次の2つです!

 

・一回の事故での保険金受給額が、契約した保険金額の80%以上となった場合

・延べ床面積の80%以上が消失、流出した場合

 

該当となるのは建物が全損したような場合で、具体的には以下のようなケースでしょう。

 

・火事で建物が全焼した

・洪水で建物がすべて流された

・土砂崩れで建物が全壊した

 

これらの条件は「1回の事故」「1回の申請」の場合です。

つまり1回の申請で保険金額の80%を超えなければ、契約は継続されます。

 

また保険契約が終了した場合でも、建物を再建した後に新たな火災保険に加入できます。

これにより、再建した建物も火災等のリスクから守ることが可能です。

 

免責金額に注意

 

 

火災保険を使う場合、気を付けなければいけないことがあります。

それは、「免責金額」を設定しているかどうか!

 

免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです。

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

参考:火災保険の免責金額とは?いくらに設定するのがおすすめ?

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)

エクセス方式の場合

 

たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円とか5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなりますからね。

したがって、被害金額が少ないと火災保険の出る幕はありません。

 

他の被害を調べよう

 

 

仮に修理金額が免責金額にいかない場合でも、保険請求をあきらめるのはまだ早いです。

そのような場合は、他にも被害が出ていないかを注意深く確認してみましょう!

 

たとえば台風で雨どいが壊れた場合、雨どいだけではなく屋根も壊れているかもしれません。

そういった場合は、両方あわせて保険金を請求してみるのです。

すると免責金額を超えて、いくらか火災保険から補償される可能性があります。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

火災保険の申請方法

 

 

火災保険の申請方法は、以下の通りです!

 

・保険会社に申請

・修理会社に連絡

・必要書類の記入

・必要書類の送付

・審査や調査

・保険金の受取

 

この手順で請求することにより、保険金を受け取ることができます。

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

保険会社に申請

 

 

被害が確認できたら、なるべく早く保険会社へ連絡しましょう!

特に大規模災害の場合、保険会社は忙しくなって保険金をもらうのに時間がかかることがあります。

なので、できるだけ早く対応することが大切です。

 

あらかじめ保険証券を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

また被害の日時・場所・状況・発生理由など、事前にまとめておくと良いでしょう。

 

準備ができたら、保険会社の事故受付窓口に連絡します。

もし保険の契約を代理店で行っていたら、代理店に連絡することで代わりに保険会社と話してくれるでしょう。

最近では、インターネットを使って手続きができる保険会社も増えています。

 

修理業者に連絡

 

 

修理業者の手配は、自分で行う必要があります。

複数の会社に見積もりを出してもらい、提案内容を比較しましょう!

地元で評判の良い業者を選んだり、インターネットの口コミを参考にすると良いです。

 

誠実な業者なら、金額の根拠や修理の進め方について丁寧に教えてくれますよ。

火災保険で直すことを伝えれば、申請に必要な書類を作ってくれるところもあります。

 

修理金額は被害の大きさや場所によって変わり、明確な相場があるわけではありません。

中には契約者に対して不当に保険金を請求させようとする、詐欺まがいの業者もいます。

参考:“火災保険でリフォーム”という営業は詐欺?見積もり業者によるトラブル事例

 

万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談してください。

参考:国民生活センター

参考:消費者ホットライン

 

必要書類の記入

 

 

以下のような必要書類が保険会社から郵送されるので、必要事項を記入しましょう!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

 

また保険会社や事故内容によっては、以下の書類を添付する必要があります。

 

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

・住民票

・印鑑証明書

・建物登記簿謄本

 

それぞれの書類の説明については、下の記事を読んでください。

参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明

 

必要書類の送付

 

 

必要書類がそろったら、返信用封筒にて保険会社に郵送します。

書類に不備があると時間が余計にかかるので、提出前によく確認してください!

 

ネットで加入した医療保険の場合、ウェブ上で書類提出もできますよ。

その場合は書類を写真で撮ったりスキャンしたりして、指定の場所にアップロードします。

 

審査や調査

 

 

書類が届いたら、保険会社は保険金の支払い対象かをチェックをします。

場合によっては、保険会社から「損害保険登録鑑定人」が派遣されることがあるでしょう!

事故原因の調査や住宅価値の算定、損害額の鑑定などを行う専門家です。

 

聞き取りだけで終わることもありますが、現場へ行って被害状況と見積もりの違いを調査することもあります。

なお鑑定人の数にも限りがあるため、鑑定が決まると保険金の支払いがかなり遅れることがあります。

さらに鑑定した結果、申請書類に疑問が残る場合は支払いが断られることもあるのです。

 

実際に2016年の鳥取県西部地震ではどのような調査が行われたか、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険いくらもらえる?鳥取大地震での保険金支払い状況を公開!

 

保険金の受取

 

 

審査が無事に通って保険金の金額が確定したら、保険会社から保険金が指定口座に振り込まれます。

そして支払金額の明細が、はがきなどで送られてくるでしょう。

保険会社や事故内容によっては、時間がかかる場合もあります。

 

火災保険では、保険金額を上限として損害額から免責金額を除いた金額が支払われます。

損害保険金=損害額-免責金額(自己負担額)

参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?

 

支払われた保険金の使い道は自由であり、必ずしも修理にあてる必要はありません。

しかし被害が拡大したり補償が受けられなくなる可能性があるので、修理することをおすすめします。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

火災保険の請求期限に注意

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

起算日の決め方は保険会社によって異なりますが、3年という期間はどこの保険会社も変わりません。

なぜなら、この期限は保険法によって厳密に定められているからです。

 

損害発生後から保険金の請求までに時間がたつほど、損害についての調査が難しくなります。

3年以上の月日が経過すると適正な保険金の支払いができなくなる為、火災保険では請求期限が決められているのです。

 

損害発生後は落ち着かず、バタバタした日が続くでしょう。

しかし保険金の請求には時効があることを認識し、なるべく早く手続きを行ってください。

 

またお客さまの中には、以下のような理由から請求を忘れていることが多いです。

 

・自然災害や小さな損害で、火災保険が出るとは思っていなかった

・連絡を取ったり書類をそろえたりが面倒で、そのまま放置してた

・ネットで火災保険に加入したが、どう手続きすべきか分からない

 

特に請求の見落としが多いのは、小さな損害ですね!

「えっ、そんなことでも火災保険を請求できるの」というものが、けっこうあります。

なので迷ったら、火災保険の担当者に連絡を取ってみましょう。

 

いくら保険料が安くても、請求モレで保険金を受け取れなければ全部ムダです。

私たちハロー保険は保険金が出るかのアドバイスをしたり、お客さまと一緒に手続きをしたりします。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!

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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

火災保険の保険金を申請するにあたり、契約者にデメリットはありません!

使える回数に制限はなく、次回の保険料が高くなることもありません。

しかし、それらの条件が当てはまらないパターンもあるので注意してください。

 

火災保険に加入している方へ

 

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