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住宅ローンを組むと、自動的に生命保険にも加入するって知っていますか?
いわゆる「団体信用生命保険」というやつで、略して「団信(だんしん)」とも呼ばれます。
この保険に加入することが、住宅ローンの借入条件となっている場合がほとんどです。
なので家を買うときには、避けて通れない保険と言えます。
今日はそんな「団体信用生命保険」について、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えしましょう!
もくじ
団体信用生命保険とは
団信は住宅ローンを借りている人が死亡・高度障害になったとき、ローンがチャラになる保険です!
保険会社が本人の代わりに、住宅ローンの残債を払ってくれます。
したがって、残された家族には住宅ローンの負担がかかりません。
金融機関のほとんどは、この保険への加入を住宅ローンを貸す条件としています。
そして、この保険料をすでに住宅ローンの金利の中に含めているのです。
なので、住宅ローンとは別に保険料を支払うことはありません。
フラット35や一部の金融機関では、団信への加入を任意としています。
そういうところで団信に入る場合には別途、保険料の支払いが必要です。
団信には色々な種類あり
基本的に、団体信用生命保険の保障は「死亡」「高度障害」のみです。
しかし「3大疾病付き」を選べば、がん・脳卒中・急性心筋梗塞でもローンの支払いがなくなります。
しかしその場合、お金の負担が上がる(金利が0.3%ぐらい上がる)ので注意が必要です。
銀行によっては、さらに「就業不能」になったときの保証があるものもあります。
病気やケガで働けなくなったとき、ローン返済を肩代わりしてくれるのです。
保険に入れないことがある
団体信用生命保険は、他の生命保険と仕組みはそんなに変わりません。
したがって持病があったり、健康状態が悪い人は加入を断られるケースがあります!
参考:持病で生命保険・医療保険に入れない?病気でもOKな保険3つ
上でも述べたように、団信は住宅ローンの借入条件となっている場合がほとんどです。
したがってこの保険に入れないと、住宅ローンを借りれないという事態が発生します!
しかもこれは、借りるときだけに限ったお話ではありません。
たとえば将来的に金利が下がって、借り換えをした方がお得という場合になっても・・・
健康状態が悪くなっていれば団信に入れず、借り換えができないということも起こり得ます。
なので住宅ローンで家を買う人は、特に健康には気を付けましょう!
団信の告知内容
では実際に団信へ入るとき、健康面でどのようなことを聞かれるのでしょうか?
団信の告知内容は加入先によって違うものの、主な審査事項は以下の3つです。
1.最近3ヵ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?
2.過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?
- 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、不整脈、その他心臓病
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くま膜下出血)、脳動脈硬化症、その他脳の病気
- 精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症
- ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎、クローン病
- 肝炎、肝硬変、肝機能障害
- 腎炎、ネフローゼ、腎不全
- 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
- がん、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ
- 糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
- 子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう腫
3.手・足の欠損または機能に障害がありますか?または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?
このような項目に、「はい」か「いいえ」で答えます。
そして「はい」の場合、治療の時期・入院や手術の有無・症状の経過などくわしい内容を告知書に書くのです。
ただし、これに該当するからといって絶対にはじかれるわけではありません!
傷病名・薬の名前・入院日数・経過年月などによっては、問題なく加入できるケースもあります。
団信に入れない場合は
持病があると絶対に住宅ローンは組めないかというと、そんなことはありません。
団信に入れない方が住宅ローンを借りる手段は、主に以下3つがあります!
・ワイド団信に加入
・フラット35を利用
・間をあけて再告知
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましう。
ワイド団信に加入
ワイド団信とは告知内容を少なくし、より加入しやすくした団信です。
ただし引き受け基準をゆるくしている分、保険料が高くなります。
具体的には、住宅ローンの金利が0.3%ほど上乗せされますね。
フラット35を利用
住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」は、団信が任意加入です。
すでに生命保険に入っている場合などは、こちらを利用しても良いでしょう。
また銀行によっては、団信に入らなくても利用できる住宅ローンもあります。
間を開けて再告知
告知事項には「3か月以内」「3年以内」などと、期間が定められています。
なので過去に病気していても、この期間を過ぎれば「いいえ」と答えられるのです。
もし急がないのであれば、この期間が過ぎてから再告知するのも良いでしょう。
ウソの告知は絶対ダメ
「正直に告知すると団信に入れなさそうだから」と、ウソの告知をする方がごくまれにいます。
しかし、これだけは絶対にしてはいけません!
ウソの告知をすると「告知義務違反」となって、保険金をもらえなくなります。
またそれまでに払った保険料も一切戻ってきませんので、単なる払い損で終わるのです。
告知内容や判断基準は、銀行や引受先によってマチマチです。
ある銀行では断られたのに、別の銀行では入れたなんてことはよく聞きます。
ウソをつくぐらいなら、あきらめずに何社でも相談してみるのが良いでしょう。
万が一のときはすぐ連絡
住宅ローンを借りている人が亡くなったり、障害を負ったりなど・・・
団信の保険金が支払われる状態になったら、すぐに金融機関へ連絡しましょう!
保険の中でも、団体信用生命保険は忘れられやすい保険です。
保険証券がなかったり、月々の支払いがないので記憶に残りにくいんですよ。
参考:保険証券はありますか?:よくある質問:住宅金融支援機構
請求が遅れると、遅延分の利息など一部が保険で支払われなくなります。
万が一のときに請求漏れがないよう、気を付けてください。
団信に入ったら保険を見直す
団体信用生命保険に入っていたら、もしものときに住宅ローン分の保険金が出ます。
したがって遺された家族には、住む場所にかかるお金の心配がなくなるのです!
もしすでに加入済みの生命保険が、遺された家族の家賃も含めて計算されているのなら・・・
生命保険の保険金額からその分を削って、保険料を安くすることができるでしょう。
また通常の団信の場合、病気やケガで働けなくなっても保険金は出ません。
しかし、毎月のローンは長期にわたって支払い続けなければならないのです。
そうなると、医療保険などを新たに検討する必要も出てくるかもしれません。
したがって団信に入ったら、生命保険を見直すことをおすすめします!
生命保険や医療保険の相談なら
生命保険や医療保険の相談なら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!
私たちハロー保険はおかげさまで、8,000人ものお客さまを担当しています。
毎日何件もの契約業務や請求手続きを行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
また遠方にお住みでハロー保険に来れないという方には、下の記事をおすすめします!
参考:保険相談窓口の選び方がわからない?比較サイト15つからおすすめを調べた
口コミ評判の高い全国規模の保険相談サービスを調べたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
団体信用生命保険とは、死亡・高度障害になると残っている住宅ローンがチャラになる保険です。
加入していることを忘れやすい保険なので、意識して覚えておきましょう。
住宅ローンを組んで団信に入った場合は、生命保険や医療保険の見直しをおすすめします。