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火災保険に免責金額つける?つけない?平均額とおすすめ設定

 

火災保険の免責金額っていったい何でしょう?

免責金額はいくらに設定するのが良いですか?

火災保険の加入を考えているお客さまから、よく聞かれる質問です。

 

火災保険に入る際には、免責金額をご自身で設定してもらいます。

しかし免責金額とは何か、よく分からない人も多いでしょう。

今日は火災保険の免責金額について、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします!

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険の免責金額とは

 

 

火災保険の免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです!

保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。

 

免責金額を設定している場合、支払われる保険金は以下の通りです。

保険金 = 損害額(修理費) – 免責金額(自己負担額)

※エクセス方式の場合

 

たとえば

あなたの火災保険の免責金額は5万円としましょう。

損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が保険金として受け取れます。

しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。

 

火災保険に加入する際、多くの人は免責金額を3~5万円に設定しています。

そうした方が、保険料が安くなるからです。

その場合、被害金額が少ないと火災保険の出る幕はありません。

 

火災保険の免責とは違う

 

 

お客さまの中には「免責(事由)」と「免責金額」を同じものと考えている人がいます。

しかし、これらはまったくの別もの!

免責(事由)とは、保険金が支払われない条件を示すものです。

 

たとえば

故意:意図的に引き起こした損害は免責となり保険金の支払対象外

法令違反:違法行為によって発生した損害は免責となり保険金の支払対象外

経年劣化:老朽化によって発生した損害は免責となり保険金の支払対象外

 

近ごろ老朽化による破損を天災による被害と偽って、悪徳業者が保険金を請求するトラブルが急増中です!

これは詐欺行為であり、損害保険協会や国民生活センターはこのような業者の提案に注意するよう呼びかけています。

参考:「火災保険でリフォーム」という営業は詐欺?トラブル事例

 

火災保険に加入する際や保険金を請求する際は免責事由をよく理解し、不正行為に加担しないよう注意しましょう。

また業者からの提案についても慎重に検討し、疑わしい場合は専門家に相談することが大切です。

 

免責金額がある理由

 

 

この免責金額、火災保険へ加入する人にとっては不利なように聞こえます。

しかし実は、保険会社と契約者の両方にメリットがある話です!

 

たとえば大型の台風が来て、日本各地で窓ガラスが割れたとしましょう。

そして「保険金を3万円ください」という請求が、たくさん起こったとします。

 

この場合、保険会社は多数の事故調査と保険金支払いで大きなリスクを負うでしょう。

それで赤字が続けば、火災保険の仕組み自体が続けられなくなるかもしれません。

また請求がパンクすることで対応が遅れ、契約者に保険金が迅速に届かないことも考えられます。

 

そのため「軽度の事故には保険金を支払わない」という契約を、保険会社はあらかじめ契約者と結ぶのです。

そうすることで保険会社はリスクとコストをおさえられ、火災保険の制度を安定的に続けることができます。

契約者も本当に必要な時に迅速な対応を受けられ、免責金額を設定する分だけ保険料も安くなるのです。

 

ちなみに

免責金額の設定には、リスク意識の向上という側面もあります。

免責金額を設けることで、家主は万が一のときは自己負担額があると考えます。

それによって損害に対するリスク意識を高め、定期的なメンテナンスなどをうながすことが期待できるのです。

 

免責金額の2つの方式

 

 

免責金額には以下の2種類があり、どちらの方式かで支払われる保険金がちょっと違います!

 

エクセス方式(免責方式)

 

被害総額から免責金額を引いた額が支払われる。

 

フランチャイズ方式

 

免責金額を超えたら被害総額の全額が支払われる。

 

とは言っても、上記の説明ではよく分からないですよね?

なので実際に3万円・30万円の被害が出たとき、それぞれいくら受け取れるか表にしてみました!

エクセス方式・フランチャイズ方式ともに、免責金額が5万円の場合です。

 

被害額 エクセス方式
免責金額:5万円
フランチャイズ方式
免責金額:5万円
3万円 自己負担:3万円
保険金:0万円
自己負担:3万円
保険金:0万円
30万円 自己負担:5万円
保険金:25万円
自己負担:0万円
保険金:30万円

 

保険会社や保険の種類によって、どちらか選べるものと選べないものがあります。

くわしくは、それぞれの保険会社や担当者に問い合わせてください。

 

ちなみに

昔の契約だと、フランチャイズ方式の火災保険が多いです。

しかし「20万円以上になったら支払う」など条件が悪く、よくトラブルになっていました。

なので今はエクセス方式が主で、金額の上限も契約者が選べるよう改善されています。

 

古い火災保険を持っているなら、免責の方式と金額を確認してみましょう。

それが自分の希望と合っていない場合、見直した方が良いかもしれません。

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

免責金額によって保険料は変わる

 

 

基本的に、免責金額が大きくなるほど保険料は安くなります!

保険会社にとっては小さい損害に対する請求や事故処理がなくなり、保険金の支払いと人件費がおさえられるからです。

 

一方、保険契約者にとっては事故が発生した際の自己負担額が大きくなります。

保険とはそもそも万が一のときに備えるものと考え、小さな損害は自分で負担しようという考えもあるでしょう。

 

保険契約を検討する際には、見積もりをもらって免責金額と保険料のバランスを考えることが重要です。

また保険会社や商品によっては、契約済みの火災保険でも免責金額の変更ができるケースがあります。

これにより、契約者は自分の状況やリスク許容度に合わせて柔軟に免責金額を変更することが可能です。

 

なお、免責金額は各保険会社や保険商品によってバラバラです!

免責金額を柔軟に設定できるものもあれば、一律の設定のみというものもあります。

 

たとえば

東京海上日動の火災保険「Total assist住まいの保険」の場合、免責金額は以下7つから選べます。

0円、5千円、3万円、5万円、10万円、20万円、5万円-10万円(1事故目-2事故目以降)

参考:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp

 

他の被害を調べよう

 

 

仮に修理金額が免責金額にいかない場合でも、保険請求をあきらめるのはまだ早いです。

そのような場合は、他にも被害が出ていないかを注意深く確認してみましょう!

 

たとえば

台風によって雨どいが壊れた場合、屋根も被害を受けているかもしれません。

そういった場合は、全部あわせて保険金を請求してみるのです。

 

すると免責金額を超えて、いくらか火災保険から補償される可能性があります。

 

免責はゼロがおすすめ

 

 

火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。

また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。

したがって、私は免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!

 

保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。

よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。

 

たとえば

少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。

修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。

その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。

 

こういった小さな事例にも対応できるよう、免責金額はゼロとするのです。

 

リスクごとに免責金額が変わる

 

 

各保険会社や保険商品によって、リスクごとに免責金額が変わるものがあります!

各リスクとは火災・風災・水災・盗難・破損など、火災保険でカバーされる事故の種類です。

参考:火災保険の補償内容はどこまで?カバー範囲に含まれるもの一覧

 

たとえば

風災や水災については、免責金額を別に設定できる保険会社があります。

特別に強化したい場合や逆にリスクが低いと考えている場合、免責金額を調整することが可能です。

 

たとえば

免責金額を0円に設定していても、破損に関しては別に自己負担が発生する保険会社があります。

この場合、保険契約者は破損に対して一定の自己負担を行うことが求められます。

 

免責金額を一括で設定する方法は、シンプルで分かりやすいです。

補償ごとに設定する方法は、よりニーズに合わせた補償を受けられます。

 

ただし各補償に対して免責金額を設定する場合、それぞれの免責金額を把握しておくことが重要です!

これにより、保険金を請求する際「思ったより保険金が受け取れない」という事態を避けることができます。

 

地域に合わせた免責設定に

 

 

住んでいる地域によって、発生する自然災害や事故の確率は異なります。

したがって、その地域に合った免責を設定することが大事です!

 

たとえば

台風がよく来る:風災の免責を下げる

参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?

 

川や山が近い:水災の免責を下げる

参考:大雨で土砂崩れやがけ崩れ!土砂災害は火災保険で補償されるか?

 

雪がよく降る:風災の免責を下げる

参考:落雪でカーポートや車が壊れた!雪害(風災)で火災保険は使える?

 

各リスクで免責金額を変えられるなら、自分の家に合った設定にしましょう。

そうすることで、ムダな保険料を省くことができます。

 

もし最適な設定が分からない場合は、私たちのような保険のプロに相談してください!

ときには行政が発行したハザードマップを一緒に確認して、必要な補償について話し合います。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

「免責金額」とは、修理費のうち自分自身が負担する金額(自己負担額)のことです。

各保険会社によって、免責金額の方式や設定方法は異なります。

家周りで数万円の小さな修理が発生することはけっこうあるので、免責金額はゼロがおすすめです。

 

火災保険に加入している方へ

 

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