生命保険は、単なる金融商品ではありません。
私は生命保険を「愛」と考えて、日々お客さまにご案内しています。
「愛」なんて使い古された言葉を使うと、安っぽく聞こえるかもしれませんが・・・
でも本当に心の底から、私はそう感じているのです。
今日は私がそのように考えるようになった、自身のエピソードをお話しします。
親友への保険金支払い
私はこれまで、何度も保険金のお支払いをしてきました。
その中でも、一生忘れることはないであろう出来事があります。
それは、私の親友への保険金支払いです!!
保険の仕事に猛反対した親友
それは今から、20年も前のこと・・・
私が保険会社に就職すると親友へ言ったとき、彼女は猛反対しました!!
「大変だから絶対にやめんさい」
「ずっと成績と締め切りにしばられるよ」
「私は保険屋はイヤだし保険もキラいだ」
そう言って、保険屋になるなら友達をやめるとまで言われたのです。
しかし当時30代半ばの私は、2人の息子を育てていかなければいけませんでした。
先の不安ばかりで、仕事を選んでいる余裕はなく・・・
私は彼女の反対を押し切って、保険会社へ入社したのです。
親友ががんになる
仕事を始めたばかりのころ、私は彼女の言葉を身に染みて理解しました。
「なんでこんな仕事を始めたんだろう」
毎日、やめることばかり考えていたと思います。
しかしそれでも、多くのお客さまや家族に助けられるにつれ・・・
だんだんとこの仕事に、やりがいを感じ始めるようになりました。
そんなときです。
親友から、衝撃の告白を受けました。
「私、がんになった」
彼女は、子宮がんのレベル3。
「5年生きられる確率は40%」と、告知を受けたのです。
それでも彼女は私に涙を見せることなく、以下のように言いました。
「あんたが言う通り、保険に入ってて良かったと思えるときが来たわ」
そうなんです。
私が保険会社へ就職することに、彼女は大反対しながらも・・・
「仕方ないけ私も入ってあげるが」と、保険に入ってくれたのです!!
まだ私が、保険の説明すらおぼつかない頃でした。
親友は治療を拒否
彼女は生存率が40%もあるのに、がん治療を一切拒否しました!!
私がどんなに説得しても、ご主人やお子さんがどんなにお願いしても。
ただただ、死を待つようにさえ感じる日々の中・・・
まだ20代前半の彼女の息子さんたちは、大きなお金を使い始めました。
かたくなに病院へ行かないお母さんのため、がんに良いと言われる健康食品や健康器具を買い漁ったのです!!
その想いはただ一つ・・・
「奇跡が起こってほしい」という、家族の願いからでした。
親友に保険金を支払い
そんな中、私は3大疾病の一時金給付をサポートしました。
また緩和ケア病院で、余命半年と宣告された彼女に・・・
死亡保険金を生前給付することを、病床で相談したのです!!
今にも消えそうな、かすれた声で彼女はこう言いました。
「本当に今までありがとう」
「お金をかけてくれた息子たちに、私の手でお金を返してあげられる」
「あんたが保険屋で良かったわ」
それが私に見せてくれた、最後の笑顔でした。
ある週末の夜、「腰が痛い」と訴える彼女の腰をさすりに行きました。
私は、彼女のやせた体をずっとさすることしかできません。
その週が明けると同時に、彼女は天に召されました。
まだ、50歳という若さです。
親友の死が教えてくれたこと
親友の死が、私の保険に対する意識やお客さまへの思いを大きく変えました。
保険を提案してご契約をいただくのが、私の仕事ではありません。
ご契約をいただいてから、いかにお客さまをサポートしていくかが私の仕事です!!
生命保険は、単なる金融商品ではありません。
私は生命保険を「愛」と考えて、日々お客さまにご案内しています。
落ち込んだときも苦しいときも、うれしいときも楽しいときも・・・
彼女の「ありがとう」が、ずっと私の心を支えてくれています。