このような相談を、たまにお客さまからお受けします。
勤務先で加入する自動車保険は団体割引が効いて、お得になる場合が多いです。
しかし普通の自動車保険にはないデメリットも、いくつかあります。
今日は会社で加入する自動車保険について、鳥取で90年続く保険代理店がくわしくお伝えしましょう!!
もくじ
会社で入る保険は2種類
勤務先で入る自動車保険には、「団体契約」と「団体扱契約」の2種類に分かれます!!
この2つは名前がよく似ていますが、以下のようにちょっと仕組みが違うのです。
団体契約
団体契約の場合、勤務先と保険会社が契約を結びます!!
そして勤務先が会社員に対し、保険の募集から保険料の給与天引きまで行うのです。
団体扱契約
団体扱契約の場合、会社員と保険会社が契約を結びます!!
保険会社が保険募集を行い、勤務先はあくまでも保険料の給与天引きを行うだけです。
団体割引が効いてお得
どちらも団体割引が効き、通常より保険料が安くなるのが特徴です!!
おもに、企業の福利厚生の一環として導入されていますね。
保険料は毎月の給与から天引きされ、一括して保険会社におさめられます。
基本的には「団体契約」の方が、「団体扱契約」より条件が有利です!!
「団体契約」の方が割引率が高かったり、加入条件がゆるかったりします。
なお普通の自動車保険を月払いにすると、年払いと比べて保険料が5%割増となります。
参考:自動車保険を年払い(一括)から月払い(分割)へ変更する方法は?
しかし団体保険の場合は、そういった割増はありません!!
割増なしで月払いにできるというのも、団体保険の隠れたメリットですね。
団体割引率はどれぐらいか
団体割引の割引率は、会社や組織によって異なります。
その割引率はだいたい、5~30%ぐらいです!!
この割引率は「加入者の数」と「その団体の事故率」によって、毎年見直されますよ。
一般的に、加入者の数が多いほど割引率は高いです!!
全国に支店があるような大企業で、加入者が数千人となるような団体保険では・・・
保険料が通常の2~3割引なんかも、めずらしくありません。
団体契約のメリット・デメリット
団体契約のメリットとデメリットは、以下のとおりです!!
【メリット】
・保険料がけっこう安い
・保険失効になりにくい
【デメリット】
・退職したら保険がない
・支払い方法を選べない
・保険会社を選べない
・保険料を把握しづらい
・会社を通す必要がある
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
メリット1:保険料がけっこう安い
多くの人がまとまって加入するので、保険料が大幅に安くなります!!
条件が良いものなら、保険料が30%も安くなる場合もありますよ。
メリット2:保険失効になりにくい
給料から天引きされるので、保険料の払い忘れが起こりません!!
なので、「知らない間に自動車保険が失効していた」なんてことがなくなります。
デメリット1:退職したら保険がない
原則としてその会社から離れると、補償の継続はありません!!
したがってその場合、新たに自動車保険に入り直す必要があります。
デメリット2:支払方法を選べない
保険料の支払方法は基本的に、給与天引きしか選べません!!
したがって「クレカで払ってポイントを貯めたい」という方には、不向きです。
デメリット3:保険会社を選べない
会社が提携している保険会社で、保険に加入することになります。
自分の入りたい保険会社があったとしても、そこを選ぶことはできません!!
デメリット4:保険料を把握しづらい
保険料は社会保険料などと一緒に、給料から天引きされます。
したがって、保険料をいくら払っているか知らない人が多いです!!
デメリット5:会社を通す必要がある
上記の通り、団体契約の自動車保険は会社が契約者となります。
したがって何か保険の手続きをするときは、会社を通さなければいけません!!
団体扱契約のメリット・デメリット
団体扱契約のメリットとデメリットは、以下のとおりです!!
【メリット】
・保険料がちょっと安い
・保険失効になりにくい
【デメリット】
・退職時に手続きが必要
・支払い方法を選べない
・保険会社を選べない
・保険料を把握しづらい
ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。
メリット1:保険料がちょっと安い
上記の団体契約ほどではありませんが・・・
保険会社としては保険料徴収が楽になるので、その分だけ割引があります!!
メリット2:保険失効になりにくい
給料から天引きされるので、保険料の払い忘れが起こりません!!
なので、「知らない間に自動車保険が失効していた」なんてことがなくなります。
デメリット1:退職時に手続きが必要
「団体扱契約」の場合、退職した後も補償を継続させることが可能です。
しかし保険料の支払方法を給与天引きから変更しておかないと、保険が失効してしまいます!!
デメリット2:支払方法を選べない
保険料の支払方法は基本的に、給与天引きしか選べません!!
したがって、「クレカで払ってポイントを貯めたい」という方には不向きです。
デメリット3:保険会社を選べない
会社が提携している保険会社で、保険に加入することになります。
自分の入りたい保険会社があったとしても、そこを選ぶことはできません!!
デメリット4:保険料を把握しづらい
保険料は社会保険料などと一緒に、給料から天引きされます。
したがって、保険料をいくら払っているか知らない人が多いです!!
退職後の手続きについて
退職後の手続きについて、団体契約と団体扱契約に分けて説明しましょう!!
いずれの場合も、しっかりと手続きをして保障が切れないよう注意してください。
団体契約
保険期間の途中に退職した場合、満期までは引き続き団体割引があります!!
保険料は退職時に、残り期間の分をまとめて支払う形になりますね。
もしくは集金代行会社を経由して、支払う場合もあります。
そして満期が来た時点で、別の一般的な自動車保険に切り替えることになります!!
会社によっては、退職者でも団体契約を続けられるところがありますが・・・
退職理由や年齢によっては継続できなかったり、割引率が悪くなるので注意が必要です。
団なお普通の自動車保険に切り替える際、等級はそのまま次の保険に引き継げます!!
参考:事故を起こすと割引率が下がる!自動車保険の等級制度とは?
「団体保険を抜けたら等級がふりだしに戻る」と考える方がいますが、そうはならないので安心してください。
団体扱契約
団体扱契約は退職後も引き続き、その自動車保険を継続することができます。
ただし退職したら給与天引きで保険料が支払えなくなるので、支払い方法の変更手続きが必要です!!
保険業務に20年以上たずさわってきた中で、私は退職後の無保険者を何人か見てきました。
退職時は色々とゴタゴタするので、つい自動車保険の手続きは忘れてしまうのでしょうね。
そのような状態で交通事故を起こすと大変な目にあうので、十分にご注意ください。
団体保険は少なくなっている
最近は給与天引きよりクレジットカード払いを選ぶ方が、若い世代を中心に増えています。
また保険請求をするとき、会社(契約者)を通さないといけないのをイヤがる人も多いです。
したがって、団体保険を利用される方はだんだんと少なくなっています!!
さらに会社の人員削減や統廃合などで、団体保険が減っているのも事実です。
なぜなら決められた人数以上じゃないと、自動車保険を団体扱いとすることができないから!!
したがって加入人数が減れば、「団体保険ではなくなりました」となる可能性があります。
またなくなるまではいかなくても、割引率が悪くなったりしますよ。
自動車保険の見直しや相談なら
中断の手続きに限らず、自動車保険のことなら私たちハロー保険にご相談ください!!
私たちハロー保険はおかげさまで、8,000人ものお客さまを担当しています。
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それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、一番安くて最適な保険を見つけられるので便利です。
まとめ
会社で入る自動車保険には、「団体契約」と「団体扱い契約」の2種類があります。
どちらも保険料が通常より割安となり、普通の自動車保険に入るよりお得です。
しかし退職や人員削減でなくなる可能性もあるので、あくまでサブと考えましょう。
なお生命保険や医療保険の団体保険については、こちらを参考にしてください。