2017年9月、台風18号が全国で猛威をふるいました!!
鳥取市内では洪水になったところがあり、特に河原町はニュースになるほどヒドかったです。
そして私たちハロー保険のお客さまで1人、車がシートの上まで水没するという事故が発生しました。
冠水・浸水などの水害が自動車保険でどう補償されるか、鳥取で90年続く保険代理店がくわしくお伝えします。
洪水でお客様の車が水没
今回の台風で洪水となり、自動車が冠水・浸水したお客さまがいました!!
あとで被害の確認に行きましたが、これはヒドい・・・
シートの上に砂が乗っているということは、ここまで水位が上がったということでしょう。
水の跡を見ると、スピーカーは完全に水没したようです。
当然ながらエンジンはかからなくなり、レッカーで修理工場に行きました。
なお車が水没した場合は、以下のことに気を付けてください!!
ガソリン車の場合:エンジンをかけない
ハイブリット車や電気自動車の場合:さわらない
(発火・爆発・感電の恐れあり)
水没した車を動かすときは、JAFや自動車保険のロードサービスを使いましょう。
参考:車がバッテリー上がり!自動車保険を使って無料で直す方法は?
水害は自動車保険で補償される
台風や洪水などで車が水没して故障した場合、それは自動車保険の補償対象です。
しかし、「車両保険」に入っているのが条件となります!!
車両保険とは、自分の車の修理費を補償してくれるものです。
「一般」と「エコノミー」の2種類がありますが、台風や洪水による水没はどちらでも保険金が出ます。
参考:自動車保険の車両保険とは?補償内容や一般とエコノミーの違い
ただし、ここで注意すべきは「津波での水没」です。
津波によって生じた損害は、車両保険では補償されません!!
そういった場合にも備えるには、地震・噴火・津波で一時金が出る特約を付ける必要があります。
保険金はいくら受け取れるか
保険金がいくら受け取れるかは、被害の度合いや保険の内容によって異なります。
しかし基本的には、修理にかかった費用の全額が支払われますよ!!
ただし「免責金額」を設定している場合は、その分が引かれてしまいます。
免責金額とは、修理費のうち自分自身が負担する金額(自己負担額)のことです。
契約によっては、「5万円までは自己負担でお願い」みたいな条件が付いています。
その場合、支払われる保険金は以下のとおりです。
保険金 = 損害額(修理費)- 免責金額(自己負担額)
ただし車が水没した場合、修理不能で全損となることがよくあります。
また全損まではいかなくても、修理代金が車両保険で設定した補償額を超えてしまうこともあるでしょう。
こういった場合は、その補償額が全額支払われます。
免責金額を設定していても、それが引かれることはありません。
たとえば「車両保険100万円・免責金額5万円」の場合、受け取れる金額は以下の通りです。
<修理費が30万円>
修理費30万円 – 免責金額5万円 = 25万円
<修理費が150万円>
車両保険100万円が上限なので100万円
<修理不可で全損>
車両保険100万円が上限なので100万円
車の修理費の概算
ちなみに車が水没したときの修理費用は、以下のようになるみたいですよ!!
参考:車が水没してしまったら ! 冠水車・水害車の修理診断サービス – 川田自動車
・シートの上まで冠水した場合:50万円~
車の買い替えを検討しておきましょう
・シートの下まで冠水した場合:25万円~
「保険で30万円以上出たら車を買い替える」「30万円以下だったら修理する」というように、事前にある程度の予算ラインを考えておきましょう。
・フロアーまで浸水した場合:5万円~
修理を前提に進めていきましょう。
ただし修理をするなら、できる限り早めにする必要があります。
なぜなら水害の水は汚水なども混ざっているのでクサく、時間が経つとニオイがなかなか取れません。
また水没したまま放っておくと、室内の湿気により電子部品が壊れる可能性があります。
なので車はなるべく密封せず、少しドアを開けておくと良いでしょう。
車が流された場合
車が水で流されてしまい、見つからない場合はどうなるのでしょうか??
その場合、まず調査や鑑定が入ります!!
車を隠していたり、故意に流していないかチェックが入るのです。
それで事実確認ができれば、車両保険が適用されて保険金が出ます。
補償はされますが、調査の時間があるので支払いまでには時間がかかるでしょう。
車に乗っていた人への補償
走行中に水没した場合、中にまだ人がいる状態となります。
そこで外に出ようとしたときにケガをしたり・・・
おぼれて病院に運ばれたら、その分の補償はあるのでしょうか??
この場合、自動車保険に「人身傷害保険」や「搭乗者傷害特約」が付いていたら補償対象です!!
乗っていた人の治療費や介護料のほか、休業損害・精神的損害・葬祭費なども出ます。
「人身傷害保険」と「搭乗者傷害特約」の違いについては、下の記事を読んでください。
参考:自動車保険の人身傷害補償とは?保険金額はいくらに設定すべきか
保険を使ったら等級が下がるか
車が水没して自動車保険を使った場合、残念ながら次の年から等級が下がってしまいます!!
また「事故有」となるので、各等級ごとの割引率も悪くなってしまうのです。
たとえば同じ15等級でも、事故有になると下図のように割引率は変わります。
つまり「等級ダウン」と「事故有」で、保険料が二重にアップするのです。
ただし救いは、通常の3等級ダウンではなく1等級のみのダウンとなることですね!!
事故有による割引率の悪化も、1年で元に戻ります。
ちなみに1等級ダウン事故は、以下のようなものがありますよ。
これら以外の事故は、3等級ダウン事故と考えて良いでしょう。
こういった等級制度について、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:事故を起こすと割引率が下がる!自動車保険の等級制度とは?
災害時の対応が不安なら
災害が起こったとき、しっかりと対応してくれる自動車保険を探している方へ。
ぜひ、私たちハロー保険にご相談ください!!
私たちハロー保険はおかげさまで、8,000人ものお客さまを担当しています。
毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。
鳥取県の東部・中部の事故であれば100%現場に駆けつけて、お客さまの代わりに対応をしますよ。
もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください。
3分ぐらいで簡単に入力が完了し、一度に最大20社の自動車保険の見積もりを無料で取れます!!
わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、一番安くて最適な保険を見つけられるので便利です。
まとめ
台風や洪水などの水害で車が水没した場合、車両保険に入っていたら補償の対象です。
基本的には修理費用の全額が支払われますが、免責金額が引かれたり上限金額があったりします。
自動車保険を使うと等級が下がりますが、1等級のみダウンなので保険料が大幅に上がることはありません。