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火災保険の使い方は?申請の必要書類や請求期限について

 

火災保険の申請ってどうやるの?

保険金請求の期限はいつまで?

火災保険をご契約のお客さまから、よく聞かれる質問です。

 

火災保険が使える損害を受けているのに、保険金の請求を行っていない人はたくさんいます。

また実際に申請をしようとしても、どうやって行うのかわからない方も多いでしょう。

今日は必要書類や請求期限などについて、顧客数8,000人を超える保険代理店がお伝えします!

 

火災保険の加入者へ

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法

 

火災保険の申請方法

 

 

火災保険の申請方法は、以下の通りです!

 

・被害状況の確認

・保険会社に申請

・修理会社に連絡

・必要書類の記入

・必要書類の送付

・審査や調査

・保険金の受取

 

この手順で請求することにより、保険金を受け取ることができます。

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

被害状況の確認

 

 

火事や自然災害にあったら、まずは落ち着きましょう。

そして安全を確かめてから、どれくらいの被害にあったかを確認します!

 

申請の際には証拠が必要になるため、壊れたところの写真を撮っておきます。

屋根やテレビアンテナなど、高い場所で自分で見るのが難しいところもあるでしょう。

そういうときは無理をせず、保険会社や保険代理店に対応を聞いてください。

 

保険会社に申請

 

 

建物の被害が確認できたら、なるべく早く保険会社へ連絡しましょう!

特に大規模災害の場合、保険会社は忙しくなって保険金をもらうのに時間がかかることがあります。

なので、できるだけ早く対応することが大切です。

 

あらかじめ保険証券を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

また被害の日時・場所・状況・発生理由など、事前にまとめておくと良いでしょう。

 

準備ができたら、保険会社の事故受付窓口に連絡します。

もし保険の契約を代理店で行っていたら、代理店に連絡することで代わりに保険会社と話してくれるでしょう。

最近では、インターネットを使って手続きができる保険会社も増えています。

 

修理業者に連絡

 

 

修理業者の手配は、自分で行う必要があります。

複数の会社に見積もりを出してもらい、提案内容を比較しましょう!

地元で評判の良い業者を選んだり、インターネットの口コミを参考にすると良いです。

 

誠実な業者なら、金額の根拠や修理の進め方について丁寧に教えてくれますよ。

火災保険で直すことを伝えれば、申請に必要な書類を作ってくれるところもあります。

 

修理金額は被害の大きさや場所によって変わり、明確な相場があるわけではありません。

中には契約者に対して不当に保険金を請求させようとする、詐欺まがいの業者もいます。

参考:“火災保険でリフォーム”という営業は詐欺?見積もり業者によるトラブル事例

 

万が一悪徳業者とトラブルになった場合は、国民生活センターや消費者生活センターに相談してください。

参考:国民生活センター

参考:消費者ホットライン

 

必要書類の記入

 

 

以下のような必要書類が保険会社から郵送されるので、必要事項を記入しましょう!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

 

また保険会社や事故内容によっては、以下の書類を添付する必要があります。

 

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

・住民票

・印鑑証明書

・建物登記簿謄本

 

それぞれの書類の説明については、下でくわしく解説します。

 

必要書類の送付

 

 

必要書類がそろったら、返信用封筒にて保険会社に郵送します。

書類に不備があると時間が余計にかかるので、提出前によく確認してください!

 

ネットで加入した医療保険の場合、ウェブ上で書類提出もできますよ。

その場合は書類を写真で撮ったりスキャンしたりして、指定の場所にアップロードします。

 

審査や調査

 

 

書類が届いたら、保険会社は保険金の支払い対象かをチェックをします。

場合によっては、保険会社から「損害保険登録鑑定人」が派遣されることがあるでしょう!

事故原因の調査や住宅価値の算定、損害額の鑑定などを行う専門家です。

 

聞き取りだけで終わることもありますが、現場へ行って被害状況と見積もりの違いを調査することもあります。

なお鑑定人の数にも限りがあるため、鑑定が決まると保険金の支払いがかなり遅れることがあります。

さらに鑑定した結果、申請書類に疑問が残る場合は支払いが断られることもあるのです。

 

実際に2016年の鳥取県西部地震ではどのような調査が行われたか、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険いくらもらえる?鳥取大地震での保険金支払い状況を公開!

 

保険金の受取

 

 

審査が無事に通って保険金の金額が確定したら、保険会社から保険金が指定口座に振り込まれます。

そして支払金額の明細が、はがきなどで送られてくるでしょう。

保険会社や事故内容によっては、時間がかかる場合もあります。

 

火災保険では、保険金額を上限として損害額から免責金額を除いた金額が支払われます。

損害保険金=損害額-免責金額(自己負担額)

参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?

 

支払われた保険金の使い道は自由であり、必ずしも修理にあてる必要はありません。

しかし被害が拡大したり補償が受けられなくなる可能性があるので、修理することをおすすめします。

参考:火災保険の保険金の使い道は?修理しないと詐欺になるの?

 

保険金請求の必要書類

 

 

上で述べたように、保険金請求の必要書類は以下の通りです!

 

・保険金請求書

・事故内容報告書

・罹災証明書

・損害明細書

・修理見積書

・保険金直接支払指図書

・被害が分かる写真

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

保険金請求書

 

保険金請求書は、保険金申請のための情報を書くものです。

各々の保険会社が独自のフォーマットで発行しているので、それに記入します。

保険金が高額になる場合、実印の押印が必要となるケースがあります。

 

事故内容報告書

 

事故内容報告書は、事故の内容を説明するために書くものです。

各々の保険会社が独自のフォーマットで発行しているので、それに記入します。

保険会社に保険金額や事故の詳細を伝える書類なので、できるだけ具体的にくわしく書きましょう。

 

罹災証明書

 

罹災証明書は、自分の家や建物が火事や自然災害などで壊れたことを証明するための書類です。

これは、地域の消防署や消防出張所が発行します。

被害の事実や内容を証明するとき、この書類が必要になることがあります。

 

損害明細書

 

損害明細書は、損害を受けた家財などの明細を書くものです。

各々の保険会社が独自のフォーマットで発行しているので、それに記入します。

保険会社に保険金額や事故の詳細を伝える書類なので、できるだけ具体的にくわしく書きましょう。

 

修理見積書

 

修理見積書は、建物の損壊を修理するのに必要な金額を表したものです。

修理を依頼した業者から受け取ります。

修理代だけでなく、修理内容や内訳まで書かれたものが必要です。

 

保険金直接支払指図書

 

火災保険に質権が設定されている場合に必要です。

参考:火災保険の質権設定とは?住宅ローン利用者が知るべき手続き

必要な場合は、保険会社から取り寄せしましょう。

 

被害のわかる写真

 

建物が壊れた様子を証明するために、被害の状況を撮影した写真を提出します。

スマホなどで撮った写真データでも大丈夫です。

被害がわかったら、すぐに写真を撮っておくことをおすすめします。

 

火災保険の請求期限

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

起算日の決め方は保険会社によって異なりますが、3年という期間はどこの保険会社も変わりません。

なぜなら、この期限は保険法によって厳密に定められているからです。

 

損害発生後から保険金の請求までに時間がたつほど、損害についての調査が難しくなります。

3年以上の月日が経過すると適正な保険金の支払いができなくなる為、火災保険では請求期限が決められているのです。

 

損害発生後は落ち着かず、バタバタした日が続くでしょう。

しかし保険金の請求には時効があることを認識し、なるべく早く手続きを行ってください。

 

またお客さまの中には、以下のような理由から請求を忘れていることが多いです。

 

・自然災害や小さな損害で、火災保険が出るとは思っていなかった

・連絡を取ったり書類をそろえたりが面倒で、そのまま放置してた

・ネットで火災保険に加入したが、どう手続きすべきか分からない

 

特に請求の見落としが多いのは、小さな損害ですね!

「えっ、そんなことでも火災保険を請求できるの」というものが、けっこうあります。

なので迷ったら、火災保険の担当者に連絡を取ってみましょう。

 

いくら保険料が安くても、請求モレで保険金を受け取れなければ全部ムダです。

私たちハロー保険は保険金が出るかのアドバイスをしたり、お客さまと一緒に手続きをしたりします。

 

保険金の支払期限

 

 

火災保険は契約者に対して請求期限が設けられているように、保険会社に対しても支払期限が決められています。

原則として、保険金の請求が完了した日を含めて30日以内です!

この期限は、保険金の請求に必要なすべての書類が保険会社に提出された日から計算されます。

 

この火災保険の支払期限は、生命保険の支払期限(5日)と比べて長いです。

参考:生命保険の請求タイミングはいつ?医療保険請求の基礎知識を公開

その理由は事故の原因・発生状況の確認・損害額の算定など、調査に時間がかかるからですね。

 

また以下のように特別な照会や調査が必要な場合、支払期限は延長されることがあります!

 

・警察や消防などがからむ

・専門機関による鑑定が必要

・災害救助法が適用された災害

・日本国外における事故

 

なお延長される際には保険金受取人に対して、確認が必要な事項と確認が終了する時期が通知されます。

また支払期限を過ぎて保険金が支払われる場合には、原則として遅延損害金が支払われますよ。

参考:保険金の支払期限はいつですか? – 損害保険協会

 

火災保険は火事だけじゃない

 

 

火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと思われがちです。

しかし契約内容によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償があります!

 

たとえば、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。

火災のほか、風災・水災・盗難・水漏れ・破損など様々なリスクに対応しています。

 

参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険

 

それぞれのリスクについて、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?

 

これは何も、東京海上日動だけではありません。

一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。

 

火事よりも自然災害が多い

 

 

ちなみに、私は20年以上も保険の仕事をしていますが・・・

お客さまの家が火事になって、保険金を支払ったことはほとんどありません。

 

火事って、そんなめったに起こることではないんですよ。

参考:火事になる確率は?新築一戸建てや賃貸で火災保険に入らない人は要注意

なので火災事故で何千万円というお金を支払うときは、とても緊張します。

 

しかし台風や大雪などの自然災害による請求は、本当に良く受けますね。

実際に火災保険で保険金請求が一番多いのは、「風災」や「水災」などです!

 

※2015年度住まいの保険(充実タイプ)事故件数割合

 

保険金が支払われないケース

 

 

ただし以下のような場合、保険金が支払われないことがあるので注意してください!

 

・住宅の劣化が原因で損害が発生した

・地震や噴火が原因で損害が発生した

・家自体の問題により損害が発生した

・契約者の故意や重大な過失があった

・対応するリスクの補償を外していた

・保険金を請求せずに期限が経過した

・戦争や内乱が原因で損害が発生した

 

ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。

 

住宅の劣化が原因で損害が発生した

 

 

年月の経過によって品質や性能が低下し、それによって起きた損害は火災保険の補償対象になりません!

メンテナンスをおこたると「経年劣化では?」と疑われることもあるので、きちんと家の手入れは行いましょう。

 

経年劣化の補償について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:“火災保険でリフォーム”は詐欺?申請代行業者によるトラブル事例

 

地震や噴火が原因で損害が発生した

 

 

地震(それにともなう津波)や噴火は自然災害の一種ですが、火災保険では補償されません!

なぜならこれらは、火災保険ではなく地震保険の補償範囲だからです。

 

地震保険について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:地震保険と火災保険の違いは?セットで保険料の相場はいくら?

 

家自体の問題により損害が発生した

 

 

そもそも家に問題があって損害が発生した場合、火災保険の保険金支払いの対象外です!

欠陥住宅に対して補償される保険としては、「住宅瑕疵担保責任保険」というものがあります。

 

「住宅瑕疵担保責任保険」について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?

 

契約者の故意や重大な過失があった

 

 

契約者がわざと火をつけるなど、故意や法令違反に当てはまる場合は火災保険の支払い対象外です!

また寝タバコなど、契約者の重大な過失である場合も火災保険の保険金は支払われません。

 

重大な過失について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:隣の家に延焼・類焼!火災保険から賠償されず隣家は泣き寝入り?

 

対応するリスクの補償を外していた

 

 

毎月の保険料を軽くするために特定の補償を外していた場合、その分に関しては当然ながら補償を受けられません!

たとえば契約時に水災の補償を外していたら、洪水や大雨による被害を受けても保険金はもらえないのです。

 

火災保険の適用範囲について、くわしくは下の記事を読んでください。

参考:火災保険の適用範囲まとめ!台風や家財なども補償される?

 

保険金を請求せずに期限が経過した

 

 

火災保険の請求期限は、損害発生から3年以内です!

この期限は保険法によって定められているので、どこの保険会社も変わりません。

この火災保険の請求期限については、この記事の上にくわしく書いていきます。

 

戦争や内乱が原因で損害が発生した

 

 

戦争や内乱が起こると、火災や破壊があちこちで起こります。

ミサイルが飛んで来て、家が全焼することも考えられるでしょう。

しかしこれらの被害は免責となることが、保険会社の約款に書き込まれています。

 

保険金の支払いを拒絶されたら

 

 

保険金を請求しても、承認されないことがあります。

保険会社が調査して「補償対象じゃない」と断ったり、他の理由で支払額を減らしたりするのです。

もし不服がある場合、以下のような対処法が取れます!

 

・保険金のお支払いに関する不服審査お申し出制度

・そんぽADRセンターに苦情・紛争解決手続き

 

ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。

 

保険金のお支払いに関する不服審査お申し出制度

 

保険会社の査定結果に対し、不服申立が行える制度です。

不服の申立を行うと、「不服審査会」で審査結果の適切性について再審査が行われます。

この不服審査会は社外弁護士で構成されるので、第三者の視点から審査してもらえます。

 

そんぽADRセンターに苦情・紛争解決手続き

 

「そんぽADRセンター」は、保険会社の業務に関連する苦情・紛争に対応する窓口です。

これは大手の保険会社が加盟する「一般社団法人日本損害保険協会」の中に設けられています。

保険業法に基づく指定紛争解決機関で、専門の相談員が無料で相談に応じてくれますよ。

 

火災保険の相談や見直しなら

 

 

火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!

 

ハロー保険はおかげさまで約90年続いており、県内外で8,000人ものお客さまを担当しています。

毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。

それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。

 

もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!

参考:【無料】火災保険を最大15社から一括見積もり比較

 

3分ぐらいで簡単に入力が完了し、一度に最大15社の火災保険の見積もりを無料で取れます。

わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。

 

まとめ

 

火災保険は火事だけでなく、台風や大雪など自然災害でも使うことができます。

保険請求の手順は「保険会社に申告 → 必要書類の記入 → 必要書類の送付 → 審査や調査 → 保険金の受取」です。

請求期限は損害が発生してから3年以内であり、請求してから原則30日以内に保険金が受け取れます。

 

火災保険に加入している方へ

 

あなたが払っている火災保険、実は割高ではありませんか?

下の記事をチェックし、保険料の適正相場を調べましょう!

火災保険や地震保険に月額いくら払ってる?相場を知る方法